埼視協通信 No.59(2022年3月発行)

2022年3月10日 埼視協会報

■会長の想い  田口 茂

この号をお読みになるのは春分の日頃になるでしょうか。「暑さ寒さも彼岸まで」と言われますが草木も芽吹き桜の開花が待たれる穏やかな季節となりました。とはいえコロナウイルス感染の先行きは未だ見通せず世界情勢もキナ臭さが漂い、ノンビリ居眠りを楽しむ雰囲気ではないような気がします。
 1月の日常生活用具展、2月の福祉大会にご参加いただいた皆さまありがとうございました。これで令和3年度の事業も区切りとなり、新年度へのスタートとなります。
 令和4年度は、監事の渡辺照夫さんが実行委員長を務める関東地区グランドソフトボール大会で幕を開けます。昨年から準備を重ね、多くの関係者に協力いただく大会であり5月の爽やかな風の中で試合ができることを期待しています。
 そして6月26日の定時総会、芸能大会、7月9日のSTT大会と事業を計画しています。気がかりなのはコロナウイルスがどうなっていくのか?。悩ましいところではありますが来年度事業にも皆さんのご協力とご参加をお願いいたします。
 東日本大震災から11年。あのときの記憶は深く刻まれています。自然災害はいつ起きるか予測はできません。被害を最小限に食い止めるためにも日頃から備えておかなければとわかっていますが、なかなか・・・ねぇ!
*会員数 1月現在 180名
 会員を募集します。お知り合いで一緒に活動していただける県内在住の視覚障害者をお誘いください。

■グランドソフトボール大会開催される!  関東地区グランドソフトボール大会 実行委員長 渡辺照夫

埼玉県チーム 2014年(長崎大会)以来8年ぶりの優勝を狙う!
 みなさんはグランドソフトボール(以下GSBという)という競技をご存じですか?
 GSBは、懐かしい昭和の時代、初期に日本で考案された視覚障害者の野球です。以前は、盲人野球といわれたスポーツです。私の幼少期には、フロアーバレー(盲人バレー)、サウンドテーブルテニス(盲人卓球)とともに視覚障害者特別支援学校(盲学校)で盛んに行われていたスポーツです。
 私は、中学時代にこのGSBと出会い、半世紀になります。
 GSBは、先輩方の熱い思いで全国身体障害者スポーツ大会、全国障害者スポーツ大会に1973年(昭和48年)から視覚障害者が参加できる唯一の団体競技として50年間にわたり採用されています。
 今年の第22回全国障害者スポーツ大会(いちご一会とちぎ大会)の関東ブロック予選会を兼ねて埼玉県が主催で関東地区グランドソフトボール大会を令和4年5月29日に久喜市総合運動公園で開催することになりました。
 久喜駅から会場の久喜市総合運動公園まで送迎バスも運行を予定しておりますので、観戦ご希望の方は事務所に連絡をください。送迎バス時間等を連絡します。
 皆さんの応援をお待ちしております。
                 記
名称 第52回関東地区グランドソフトボール大会兼第22回
    全国障害者スポーツ大会グランドソフトボール競技関東
    ブロック予選会
日時 令和4年5月29日(日曜日) 10時15分 プレーボール
場所 久喜市総合運動公園、多目的広場

■第37回サウンドテーブルテニス大会開催のご案内  大会実行委員長 大井田弘子

 本年も、好評のサウンドテーブルテニス大会を「サウンドテーブルテニス(STT)における新型コロナウイルス感染症拡大防止に配慮したガイドライン(2021年版)」に従い、下記の通り開催いたします。つきましては、多くの会員の皆様のご参加を心よりお待ちしております。尚、詳細につきましては追ってML等でご連絡いたします。
                 記       
1、日時 令和4年7月9日(土) 9時~16時(予定)
      受付   9時
      開会式  9時30分
      競技開始 10時
2、会場 埼玉県障害者交流センター 体育館
      〒330-8522  さいたま市浦和区大原3-10-1
      TEL 048-834-2222 
3、参加費  500円
4、持参する物  参加費、昼食、ラケット、アイマスク、ゼッケン、 
  上履き(付き添いの方も忘れずに)
5、締切 5月20日(金)までに事務所へお願いいたします。
  申込の際は、チャレンジの部(関東大会出場希望)か一般の
  部の別もお知らせください。尚、来年度の関東大会は10月
15日~16日に茨城県で開催されます。
お問い合わせは、事務所または大井田までお願いいたします。
電話 090-3138-6152

■日常生活用具展からの御礼とご報告  実行委員長 小林 孫一

 浅春の候、埼視協通信をご愛読の皆様におかれましては、終わりの見えない未曾有の感染症新型コロナ禍にあってご苦労も多いかと拝察いたしております。
去る1月19日水曜日桶川市民ホールにて開催いたしました「日常生活用具展」 には、新型コロナ変異ウイルス(オミクロン)の感染拡大が急増する中ではありましたが、予想以上に多くの方々にご来場いただき、無事に終えることができましたこと、心より厚く御礼申し上げます。
また出展各社各団体様並びに、手芸品を展示していただきました方々及び準備からご協力いただいた関係各位には感謝申し上げますとともに、展示会に来場された皆様方へは、初めての開催によりご希望に添えなかったことや対応の不備など、ご迷惑をおかけいたした点がありましたらお許し願います。
さて、展示会にて行なったアンケート調査がこの程集約できましたのでご報告をいたします。つきましてはご一読の程よろしくお願いいたします。
尚、このアンケート調査を元に検討を加え今後開催する際には、貴重なご意見として受け止め、より良い展示会になるよう取り組んでいきます。
結びに、新型コロナウイルス(オミクロン)にはくれぐれもご留意いただき、ご健勝ご多幸にてお過ごし願いますようご祈念申し上げ日常生活用具展実行委員会一同からの御礼とご報告とさせていただきます。
☆アンケート調査結果内容☆
実施日 令和4年1月19日(水)10:00~16:00
当事者参加数 約85名:回答者41名(回答率約50%)
 内訳
 ・男性20人(20代1人 30代2人 40代5人 50代3人 
   60代2人 70代7人)
 ・女性21人(20代1人 30代0人 40代3人 50代4人
   60代7人 70代2人 80代4人)

問1 この展示会を何で知りましたか(複数回答)
    埼視協通信 15人 
     家族や友人 11人   
     埼視協会員ML 9人
    チラシ 7人
     協会ホームページ 0人   その他 5人
問2 この展示会でどの企業・団体を見学しましたか
    全部見学した 26人
    一部見学した 16人
問3 見学して今後何か購入しようと思いましたか
    購入しようと思う 20人
    購入しようと思わない 3人
    わからない 14人    無回答 3人
問4 展示会に参加して、どのくらい満足していますか
    満足 10人
    やや満足 26人
    どちらともいえない 5人
    やや不満 0人
    不満 0人
問5 具体的にどのくらい満足していますか
(1)展示会のテーマについて 
   満足 13人
   やや満足 15人
   どちらともいえない 5人
   やや不満 1人
   不満 0人    無回答 5人
(2)展示内容について
   満足 11人
   やや満足 20人
   どちらともいえない 4人
   やや不満 0人
   不満 0人    無回答 5人
(3)交通アクセスの利便性について
   満足 21人
   やや満足 12人
   どちらともいえない 3人
   やや不満 0人
   不満 0人    無回答 4人
(4)開催時期や日程について
   満足 15人
   やや満足 14人
   どちらともいえない 5人
   やや不満 2人
   不満 0人    無回答 4人
(5)会場スタッフの対応について
   満足 21人
   やや満足 13人
   どちらともいえない 2人
   やや不満 0人
   不満 0人    無回答 4人
問6 また展示会に参加したいと思いますか
   はい 30人
   いいえ 0人
   どちらともいえない 6人   無回答 4人
問7 問6で「はい」のかたへ 開催年についてお聞きします。
   年1回開催してほしい 18人
   1年おきに開催してほしい 6人
   不定期に開催してほしい 5人

☆その他寄せられた意見のみ記載します。
◆要望等の意見
 ①開発中の商品ブースを増やしてほしい
 ②もう少し広い場所で沢山の商品を展示してほしい
   (同一回答4件あり)
 ③自立出来るような展示品やスマホ社会に対応できる製品
   の展示をしてほしい
 ④展示会場に説明者がいなかったのが残念で不満であった
   (同一回答3件あり)
 ⑤どこに何のブースが有るのか健常者でも判りにくかった
 ⑥会場内に案内を音声で流すか、案内スタッフがいてほしい
   (同一回答2件あり)
 ⑦自分が欲しいものがおいてなかった 

◆感想を含めた意見
 ①新しい機器を見学したが、なかなか手に入らない
   (同一回答2件あり)
 ②とても参考になり感動した
 ③定期的に開催してほしい(同一回答7件あり)
 以上です。

■日常生活用具展に参加して  竹内 幹夫

 会場は天井が高く広々とした四角い空間で、大勢の人々の笑いさざめく声と足音と、その他さまざまな音と熱気が感じられました。 
 令和4年1月19日晴れ、桶川駅から点字ブロックを辿って着いた会場。今回が初めての場所、初めての展示会、そして初めて体験できるワクワクドキドキ。とても嬉しい期待が高まります。
 各ブースに回ってみると、以前から話を聞いていた振動で方向が解る靴の体験は、とてもワクワクして少し歩いてみたかった。でも行列だったので次のブースに移動しました。そのブースは小型カメラをメガネに装着して文字など読み上げてくれるものでした。週刊誌くらいの大きさのものならスムーズでした。ただ操作に少し迷う感じがしました。あと大きなテーブルの上に生活用具のサンプルが手に取りやすいように配置されていたので、とても嬉しかったです。少し回った時にワンちゃんがいたので近づいてみるとアイメイト協会のブースでした。指導員の方に声をかけられ盲導犬体験ができると知り体験しました。短時間でしたがワンちゃんの力強さにドキドキしました。 
 少し疲れて一休みしている時に周りにいる方々が、久しぶりの再会を喜び挨拶、歓談を楽しんでいる様子がとても和やかでした。 
  長期のコロナ禍のもと実行委員の皆様の熱意とお骨折りに感謝し、次回の展示会も開催されますよう、そしてより充実した交流ができますよう期待したいです。

■福祉大会の開催で学んだ事   上尾市 岡田清

 第10回福祉大会は新型コロナの感染が広がっている中、開催されました。感染予防の対策を徹底した効果が出たのか、その後の感染者の報告は聞いておりません。
 実行委員の一人として安全に開催出来た事に感謝しております。参加いただいた皆様、講師の皆様、ボランティアの皆様、大会関係者の皆様には心より感謝申し上げます。
 開催につきましては会員の皆さんの間でも意見が分かれるのは当然の事だと思います。ただし実行委員会では、県の許可がおりている事、会場が利用出来る事、後はコロナ予防の感染を徹底する事で開催が可能になると会長が判断したと思っています。そのため実行委員会は当初から会長を中心に開催のための準備を進めてまいりました。
 これはあくまでの私個人の意見ですが、本会の事業はどれをとっても大事な事業だと思います。その中でも本会の柱になっている事業に関しては上記の開催条件がそろえば開催したほうがいいと思っています。どんな形でもいいと思います。
 なお 総会は柱と言うよりも必須事業です。理由は事業を継続することによって行政の評価を受け、それが本会の発展に繋がっていくと思っているからです。人によっては本会の事業は全てが柱と言う人がいてもおかしくはないと思います。
 今回は実行委員会や大会を通して、いろいろと勉強させていただき、私にとっては意義ある大会になりました。
 最後に皆様のご健康とご多幸と本会の発展を祈念いたしまして終わりにさせていただきます。有難うございました。

■文芸コーナー

川口支部   大井田 弘子
・窓越しの 春の日差しに 包まれて 嫁ぐ娘と アルバムめくる
・散歩道 春の陽気に 誘われて 足取り軽く 心も弾む

熊谷支部   熊谷 昭夫
・荒れ野から 若芽吹き出す 河川敷 春の陽光 川面を照らす
・朝起きて ドアを開ければ 鳥の声 我が家のインコ それを真似てる
・和菓子やで 春の彩り目について 求める菓子を 忘れて帰り
・友からの 春の香りの 文旦を あちらこちらへ 我が家に三つ
・ウォーキング 続ける日々に 意義あれど 体調こそが 其れが第一

上尾支部   岡田 清
折句
折句とは、かみ なか しもの句のそれぞれの頭に課題の文字を入れてつくります。
〈課題:あ さ ひ〉
・あすからは 酒は ここらで ひかえよう
・あめ だけで 避けた しつけが 人変える   
・愛の花 咲かせた町の 火も消える   
・後始末 最後はいつも 人任せ   
☆岡田様!折句って!
初めて聞きました。勉強になりました。高度な句ですね!
編集担当 石川

■「でるでるくらぶ」ジョギングウオーキング事業

 埼視協通信をご覧の皆様におかれましては、長引くコロナ禍により、心身ともに疲労困憊のこととご拝察いたします。
 でるでるくらぶもこのような状況下の中ではありますが、皆様と楽しい1日を過ごしたく何とか開催を模索しているところです。
 今後につきましては感染状況を勘案しながらではありますが「視覚に障害を抱える仲間が家に引きこもることなく健康促進を兼ねて外にでるでる・参加者との情報交換や交流を深め、元気とやる気がでるでる」をモットーに、できる限り開催して行きます。
 つきましては、今後も大勢の方々に参加していただけるよう第1火曜日並びに第3日曜日の月2回、それぞれの特徴を活かした取り組みを進めてまいりますので、ご理解とご参加の程よろしくお願い申し上げます。
 尚、開催日時や行先など詳しい内容についてはその都度、会員向けメーリングリスト(ML)にて随時お知らせし、参加者を募って行きたいと考えております。
☆ 参加申し込みとお問い合わせ、連絡先はこちらまで!
 第1火曜日担当:中谷美智明
  ・携帯電話番号:090-2919-4347
  ・メールアドレス:78oyazi@gmail.com
 第3日曜日担当:熊谷 昭夫
  ・携帯電話番号:090-4820-2754
  ・メールアドレス:shk.kuma-45akio_926@docomo.ne.jp

■「あいナビ談話室」視覚障害者ナビゲート事業  石川 晶夫

☆視覚障害者にとっての点字を見直してみませんか。
 点字ディスプレイのブレイルメモも点字の学習に最高ですが、このたび春日部点字サークルより点字タイプライターを複数台寄贈いただけました。あいナビ談話室へ来ていただき点字を学習してみませんか。
 第3火曜日に事務所2階で実施している事業です。
 まん延防止等重点措置も何度も延長延長で、自由な行動が制限されておりますが、当事業は感染予防に務め実施しております。また事務所では入所の際は、検温、手指消毒、簡単な健康チェックシートにご記入いただき入所していただいております。
 来所の際は、マスクの着用をお願いします。非接触体温計、手指消毒液は準備してあります。来所いただける皆さんと予防に努め「あいナビ談話室」で交流が深まることを希望します。
 内容は従来のようにパソコン、ぶれいるメモ、スマホなどの使い方相談や、情報交換の場としての活動を継続していきます。
 そして、今後は日常生活の困りごとや中途失明者の悩み、不安を皆さんの体験と情報をもとに解決へと案内していければと思っております。皆さんの体験や情報が原動力となります。
 ぜひ、担当石川まで電話連絡お願い申し上げます。
 携帯電話 : 090-3039-5181

■メーリングリストをご活用ください  石川 晶夫

MLは会員様だけの情報手段です。
MLを利用していただき、有意義な情報を投稿して頂ければと 考えております。積極的に投稿をお願いいたします。
メーリングリスト参加希望の方は、akio-c@agate.plala.or.jpまで、アドレスをお知らせ下さい。
☆ML会員様へメールが届いてない方が居られると思われます。
お気づきの方は石川までご連絡ください。
 また、ML会員様以外の方にも配信内容をお伝えいただけましたら幸いです。
ML投稿アドレスはsaishikyo-ml@saishikyo.comです。

■お願い

1.埼視協通信を墨字・メール・デイジー等に変更される方は、埼視協事務所までご連絡ください。
 またメールをご希望の方は、メールアドレスをご連絡ください。
お名前やご住所などに変更がありましたら、埼視協事務所までご連絡ください。
2.埼視協通信の原稿募集をしております。
 埼視協通信は奇数月の発行となりますので記事掲載の要望等がございましたら、奇数月の5日までに記事を埼視協通信担当・石川まで、メールまたは電話でご連絡いただけますようお願い申し上げます。
☆原稿は電話でお話いただけましたら、石川がお話ししながら原稿を書かせていただきます。ご遠慮なく電話をかけてください。
3.表彰について
①75歳以上の方で、当会に20年以上在籍している会員
②75歳以下であっても他の団体等から福祉に関する表彰を受け、当会に20年以上在籍している会員
理事会で、この対象規程を見直しました。
 「当会に継続して20年以上在籍している会員」と改正しました。
この改正は令和3年度より実施します。
したがって、75歳以下の会員も継続20年以上在籍している方は対象となります。
表彰は基本的に福祉大会の席で行います。
ここからお願いです。
(1)年間の受賞者枠を10名程度とします。
 20年以上の在籍会員は多数おられると思います。一度に表彰仕切れないことが考えられるため年間の受賞者数を10名程度に区切ることとしました。
 そのため10名以上の会員より受賞希望があった場合、年齢の高い会員を優先して表彰することにします。
(2)令和3年度福祉大会は、まん延防止等重点措置のなか感染予防に務め実施することができました。会員の皆さまにも参加いただき表彰式もできました。
 来年度も継続して表彰させていただきますので宜しくお願い申し上げます。
☆随時受付けをしています・・・☆
●歩行訓練についてお知らせさせていただきます。
 現在、新型コロナウイルス感染予防のため、しばらくの間は歩行訓練士の派遣を見合わせさせていただきます。
 単独歩行についての相談が、ございましたら当会までお問合せください。