埼視協通信 No.60(2022年5月発行)

2022年5月9日 埼視協会報

■会長の想い  田口 茂

 木々も緑濃く輝き、風薫る季節となりました。皆さまいかがお過ごしでしょうか。
 まだまだ油断はできませんがコロナウイルス感染者数も高止まりながら減少傾向にあるようです。5月の連休もコロナ前のようには戻らないまでも人の動きが多かったとのことです。
 新年度となり当会事業も感染防止に努めながらできるだけ実施していきたいと考えています。
 前号でお知らせしました5月28日、29日の関東地区グランドソフトボール大会も開催に向けて着々と準備を進めているところです。また、6月26日は、定時総会と芸能大会を予定しています。芸能大会は従来のカラオケは感染防止のため控えた方がよいとの判断からハンドベル演奏と体験会で楽しもうと出演者と調整中です。総会開催案内と一緒に会員の皆さまへご案内いたします。
 STT大会も大井田副会長を中心に実行委員会を編成し7月9日の大会に向けて準備を進めています。新たな試みとして7月30日には、NPO法人 みのり代表の加藤木氏による講演会をオンラインで開催する予定です。
 平和であればこそ、このような事業も実施することができます。ロシアによるウクライナ侵攻により多くの人々の命が奪われ、故郷が破壊されガレキと化しています。ウクライナで暮らす障害者も多くいます。このような状況下で福祉を望むべくもありません。
 埼視協も加盟している埼玉県障害者協議会では加盟団体名を明記し、各大使館、内閣、県議会など関係機関に声明文を送付しました。
 また、日視連はウクライナの視覚障害者の支援のため募金活動を開始しました。この募金は日本盲人福祉委員会が国内を集約しWBU(世界盲人連合)が設立した「WBUウクライナ協同基金」に送金されます。当会では定時総会、STT大会の場で募金活動を行います。事務所にも募金箱を常設しています。ウクライナの視覚障害者の支援のため募金へのご協力をお願いします。
 平和の尊さを胸に刻み、ウクライナ侵攻の一日も早い終結と平和の訪れを祈るばかりです。
*会員数 182名
 会員を募集します。
 お知り合いで一緒に活動していただける県内在住の視覚障害者をお誘いください。

 

■「モグラのお兄さん」をお招きして  桶川支部 佐藤 静子

  私たち桶川支部では、3月の定例会で「モグラのお兄さん」をお招きし、朗読していただきました。
 「モグラのお兄さん」とは、元フジテレビアナウンサーの小林大輔さんのことです。当時 「夜のヒットスタジオ」という歌番組があり、司会の前田武彦さんがつけたニックネームです。
 当日は「賢者の贈り物」オーヘンリー作、「お母さんの木」大川悦生作、「犬ぼえの森」秋田民話の3作品を朗読していただきました。
「賢者の贈り物」
クリスマスの贈り物をしようとする女性が自分の大切な長い金髪を売って、彼の金時計に合ったベルトを買った。 男性もまた、自分で大事にしている金時計を売り、彼女の髪にあう飾り櫛を購入した…。
お互い大切にしているものを 相手のために手放す思いやりを感じました。
「おかあさんの木」は吉永小百合主演で映画にもなりました。
6人の子供を戦地へ送り出すたびに桐の木を植え、息子の名前をつけた。毎朝その木に向かい呼びかけ、話しかけた。
待ち続けた子供は帰らなかった。
数年後、5番目の息子が帰ってきたがすでに母親は桐の木の下で 亡くなっていた。
「犬ぼえの森」
昔、サダ六というマタギ(ハンター)がいた 。腕が良かったので 将軍様から天下御免の巻物をもらっていた。この巻物には、よその国に入って猟をしても良いということが書かれていた。
 ある年の春、サダ六は犬のシロを連れて猟に出たが、獲物が取れなかった。遠くにカモシカを見つけ追いかけて隣りの領土に入ってしまった。 巻物を持参していなかったので犬にとってくるよう命じたが間に合わず捕らえられ、殺されてしまった。亡骸をシロが森の奥まで連れていき、悲しくいつまでも吠えていたという話です。
小林大輔さんは80歳とは思えないほどの声で、感情豊かに朗読してくださいました。今後もまた機会があったら朗読を聞かせていただきたいと 思います。

■春の房総半島(菜の花と桜満開)  富士見市 菅野 幸博

青春18切符で、「乗り鉄」と「飲み鉄」最高。
4月8日朝、東武東上線みずほ台駅に7時50分集合。 
7時40分には彩のガイドさんが着いていて10分早く出発。
 朝霞台駅で乗り換え、武蔵野線の北朝霞駅から青春18切符の始まりです。外回りで南船橋駅で乗り換え、外房線の上総一ノ宮行き(快速上総)に乗った。新習志野駅と蘇我駅の乗り換えは無しだった。「乗り鉄」と「飲み鉄」さながら気持ち良い風に吹かれて…う~ん最高!線路は 続くよ 。
 大原駅に降りて、1件しかない食堂は寂れていました。でも鯵のナメロウが美味しかったです。
 さて ここからが春の房総半島の良い所。桜の花見と菜の花と美味しい空と海の旅にレッツゴー!
大原駅から上総中野駅迄、いすみ鉄道。
途中、信号故障で10分停車して上総中野駅。
安房小湊鉄道が猪とぶつかり50分遅れて着きました。
並んだ鉄道を撮ろうとしたら、線路内入らないでください!の声で撮れなかったです。
小湊鉄道線と菜の花のコントラストが綺麗です。養老渓谷の辺りは起伏が凄いみたいです。小湊鉄道線は上総中野駅から五井駅迄です。五井駅から内房線の東京行きに乗り、南船橋駅で乗り換え、武蔵野線の北朝霞駅までの旅でした。

■文芸コーナー

深谷支部 黒木 義雄 〈詩〉 
青春プレイバック
2022年4月6日の夜
場所は東京国際フォーラム・ホールA
この日の事は生涯 忘れることができないだろう
文化放送の開局七十周年を記念したコンサート
5,000人収容の客席は満席
70周年という事もあり  出演者全員が70歳代
フォーク世代を代表する
現在も活躍している
3グループ 6人のミュージシャンが集った
南こうせつ「神田川」
さだまさし&グレープ「精霊流し」
武田鉄矢&海援隊「母に捧げるバラード」等々
代表曲・ヒット曲の熱唱が休むこともなく三時間続いた
コロナ感染の為
三年以上もコンサートが できなかった出演者たち
同じ思いの観客
声援ができない分
心の中で一緒に歌っている
心の中で歌う喜びをかみしめている
そして目に映る映像は
青春時代の思い出の一ページと重なっているようだ

上尾支部  岡田 清 〈折句〉
折句とは、かみ なか しもの句のそれぞれの頭に課題の文字を入れてつくります。
課題 や す み 
・病み上がり すでに 頑固が 見え始め   
・焼石も 全て肥やしと みがく路   
・やりがいは 筋書のない 道にある   
・優しさと 素直さ親を 見せている   
・闇雲に 鈴を鳴らして 見せる策   

川口支部  大井田 弘子
・平幕の 力士活躍 大相撲 手に汗握り 見つめる土俵
・咲き誇る しだれ桜に 手を伸ばし その優美さに 瞬間(とき)を忘れし

朝霞市  高細美代子
・八重桜 十二ひとえは あでやかに
 春のなごりを しらしめすもの
・あさもやに かすかにみえる あじさいは
 めぐみの雨に ほほえみ語る
・青々と しげる紅梅《こうばい》 げんきよく
 仕事を終えて 梅雨を待つかな

熊谷支部   熊谷 昭夫
・桜からバトン渡され咲く花は藤や牡丹の綾取り競う
・古戦場その後の平和見たさくら 今また戦 哀しむさくら
・何故なのか心に残る桜花《さくらばな》 潔のよさか艶やかさかな
・芽吹く草 河原の散歩懐かしく かじった味で昭和に戻る
・公園で芝生にシート車座に 昼飯片手語る団らん
・朝 妻に歩かないかと誘いかけ即座に返事 独りで行って

■「でるでるくらぶ」ジョギングウオーキング事業

 埼視協通信をご覧の皆様令和3年度のでるでるくらぶへのご参加ありがとうございました。
この1年間を顧みますと、天候不順やコロナウイルスの感染拡大等の影響により開催を見送った月はあったものの、年間を通してガイド・ボランティア様を除き第1火曜日第3日曜日のでるでるくらぶには、合計250名を超える多くの皆様とパートナーに参加していただくことができました。
事故もなく無事に継続して開催ができましたことは、参加者の皆様は元より、ガイド様ならびに第3日曜日のボランティア様のご協力があったからこそと感謝申し上げます。
4月からの協会新年度(令和4年度)につきましても「視覚に障害を抱える仲間が家に引きこもることなく健康促進を兼ねて外にでるでる・参加者との情報交換や交流を深め元気とやる気がでるでる」をモットーに、昨年同様第1火曜日並びに第3日曜日の月2回、それぞれの特徴を活かした企画を実施していきたいと考えております。
 尚、開催日時・開催場所など詳しい内容については、会員向けメーリングリスト(ML)を通し、多くの参加者を募って参ります。
つきましては、引き続きのご理解とご参加の程、よろしくお願い申し上げます。
☆お問い合わせ、連絡先はこちらまで!
 第1火曜日担当:中谷美智明
  ・携帯電話番号:090-2919-4347
  ・メールアドレス:78oyazi@gmail.com
 第3日曜日担当:熊谷 昭夫
  ・携帯電話番号:090-4820-2754
  ・メールアドレス:shk.kuma-45akio_926@docomo.ne.jp

■「あいナビ談話室」視覚障害者ナビゲート事業  石川 晶夫

 第3火曜日に事務所2階で実施している事業です。
 まん延防止等重点措置も解除されましたが、一人一人が予防に務めながら活動していただきたいと要望いたします。
 当事業は引き続き感染予防に務め実施させていただきます。また事務所では入所の際は、検温、手指消毒、簡単な健康チェックシートにご記入いただき入所していただいております。
 来所の際は、マスクの着用をお願いします。非接触体温計、手指消毒液は準備してあります。来所いただける皆さんと予防に努め「あいナビ談話室」で交流が深まることを希望します。
 内容は従来のようにパソコン、ぶれいるメモ、スマホなどの使い方相談や、情報交換の場としての活動を継続していきます。
 そして、今後は日常生活の困りごとや中途失明者の悩み、不安を皆さんの体験と情報をもとに解決へと案内していければと思っております。皆さんの体験や情報が原動力となります。
 ぜひ、担当石川まで電話連絡お願い申し上げます。
 携帯電話 : 090-3039-5181

■メーリングリストをご活用ください  石川 晶夫

MLは会員様だけの情報手段です。
MLを利用していただき、有意義な情報を投稿して頂ければと 考えております。積極的に投稿をお願いいたします。
メーリングリスト参加希望の方は、akio-c@agate.plala.or.jpまで、アドレスをお知らせ下さい。
☆ML会員様へメールが届いてない方が居られると思われます。
お気づきの方は石川までご連絡ください。
 また、ML会員様以外の方にも配信内容をお伝えいただけましたら幸いです。
ML投稿アドレスはsaishikyo-ml@saishikyo.comです。

■お願い

1.埼視協通信を墨字・メール・デイジー等に変更される方は、埼視協事務所までご連絡ください。
 またメールをご希望の方は、メールアドレスをご連絡ください。
お名前やご住所などに変更がありましたら、埼視協事務所までご連絡ください。
2.埼視協通信の原稿募集をしております。
 埼視協通信は奇数月の発行となりますので記事掲載の要望等がございましたら、奇数月の5日までに記事を埼視協通信担当・石川まで、メールまたは電話でご連絡いただけますようお願い申し上げます。
☆原稿は電話でお話いただけましたら、石川がお話しを聞きながら原稿を書かせていただきます。ご遠慮なく電話をかけてください。
携帯電話 090-3090-5181

3.表彰について
①75歳以上の方で、当会に20年以上在籍している会員
②75歳以下であっても他の団体等から福祉に関する表彰を受け、当会に20年以上在籍している会員 理事会で、この対象規程を見直しました。
 「当会に継続して20年以上在籍している会員」と改正しました。
この改正は令和3年度より実施しております。
したがって、75歳以下の会員も継続20年以上在籍している方は対象となります。
表彰は基本的に福祉大会の席で行います。
ここからお願いです。
(1)年間の受賞者枠を10名程度とします。
 20年以上の在籍会員は多数おられると思います。
 一度に表彰仕切れないことが考えられるため、年間の受賞者数を10名程度に区切ることとしました。
 そのため10名以上の会員より受賞希望があった場合、年齢の高い会員を優先して表彰することにします。
☆随時受付けをしています・・・☆

●歩行訓練についてお知らせさせていただきます。
 現在、新型コロナウイルス感染予防のため、しばらくの間は歩行訓練士の派遣を見合わせさせていただきます。
 単独歩行についての相談が、ございましたら当会までお問合せください。