蕨駅における視覚障害者の転落事故死に対する声明【日本盲人会連合関東ブロック協議会】

2017年1月16日 埼視協News

 新年まもない、1月14日(土)8時頃、京浜東北線「蕨駅」で、盲導犬を連れた視覚障害者がホームから転落し、進入してきた電車にひかれ死亡するという事故が起きた。
昨年8月の東京、10月の大阪に続いて、わずか半年足らずの間に3回も起きており、盲導犬使用者では2人目となった。
報道によれば、盲導犬と歩いていて、階段から方向を変えて歩き出したところでバランスを崩しホームから転落したということだ。
昨年12月、国土交通大臣は、ラジオ番組に出演し「安全な移動を確保していきたい」と語った直後の事故である。
国土交通省では、駅員の教育に加え、一般乗客にも広く呼びかけ「声駆け運動」も広く展開したばかりであった。
このような痛ましい事故が少なくなるよう、関東ブロック協議会として、以下の内容について早急な対応を求める。

                         記

一 侠矮で障害物の多い駅ホームの優先的な対策を実施し、駅ホームのみならず鉄道駅全体の安全が確保できる対策を行うこと。
一 計画対象駅ホームへの転落防止柵の設置を急ぎ、更なる計画拡大を求めること。
一 すべての駅ホームに内方線付き点状ブロックを敷設すること。
一 法令によって駅ホームの安全対策を義務付けること。
一 視覚障害者の安全な移動について国民全体の理解を高めること。

                                                        以上