埼視協通信 No.63(2022年11月発行)

2022年11月12日 埼視協会報

■会長の想い  田口 茂

 今年のカレンダーも残り少なくなり、毎年のことながら一年過ぎるのが早く感じます。私事ですが2年後には古希となります。先輩方には申し訳ないのですが自身が70歳に迫っていることに驚いている今日この頃です。師走を前に皆さま、いかがおすごしでしょうか。
 さて、今年度事業も9月16日の日帰り研修、10月6日の上尾駅での声かけを呼びかけるチラシ配布、10月26日、27日の一泊研修と感染防止に留意しながらも順調に実施できました。ご参加、ご協力いただいた皆さま、ありがとうございました。
第11回福祉大会も間近となり、県議会議長をはじめ多くのご来賓をお招きしての開会式典で幕をあけ、午前の研修会、午後の落語家「柳亭(りゅうてい)信楽(しがらき)」さんによる講演会と、有意義で楽しい時間となるようスタッフ一堂ガンバります。参加を予定している皆さま、どうぞ楽しみにお出かけください。
 今大会では世界情勢を反映しプログラムの表紙に「ー平和を願うー」の一言を印刷しました。その思いを感じていただければ幸いです。
 今年度、最後の事業に「障害者差別解消法セミナー」を予定しています。実施日は未定ですが来年1月~2月実施でスケジュール調整中です。詳細が決まり次第埼視協MLなどを通じてお知らせしますので皆さまのご参加をお願いします。
 何かと気忙しい季節となります。どうぞご自愛いただき良い年をお迎えください。

■STT茨城大会結果報告  大井田 弘子

第36回日本視覚障害者団体連合関東ブロック協議会
視覚障害者サウンドテーブルテニス茨城大会が、去る10月15日(土)~16日(日)に茨城県武道館を会場に開催されました。3年ぶりの開催となる今大会に、関東ブロック12団体の選手が参集し、日頃の練習の成果を発揮するとともに、相互の親睦と交流を深めました。
結果、個人男子の部で小川和幸選手(桶川支部)が堂々の3位に、団体戦においては準優勝に輝きました。皆さん、ご声援ありがとうございました。
以下に、選手の皆さんの感想をまとめましたので、ぜひお読みください。

渡部伸一(所沢支部)
自分はサウンドテーブルテニスをやり始めて関東ブロック大会に初めて参加し、個人戦で結果を残せず他のメンバーのおかげで団体戦では準優勝と良い経験をさせていただき感謝です。次回も参加する事を目指し練習に励みます。
これを読んでくれた埼視協の会員の皆さんの中でサウンドテーブルテニスに興味をもってくれる人がいるといいなと思います。

渡部晃子(所沢支部)
3年ぶりに開催された茨城大会でしたが、無事に終わりました。今年度は、小川さんが監督として皆の中心になりとても頑張ってくれました。そして千葉さんを始めガイドさん、選手一人一人が頑張りました。その結果、個人戦では小川さんが3位、団体戦では2位という成績を残してこれました。とてもうれしかったです。また来年に向けて茨城大会での経験を生かしていけたらなーって思いました。本当に2日間、選手の皆さん、ガイトの皆さん、お世話になりました。そして、ありがとうございました。

丸山恵美子(個人会員)
関東ブロック茨城大会に参加して。
3年ぶりの大会で少し緊張もありましたが、「チーム埼玉県」全員が入賞という結果で終わる事ができました。
応援、また事務処理をして下さった方々、同行してお世話をして下さった、小川さん、金内さん、千葉さん、山内さん、ありがとうございました。皆さんのお陰で多少悔いの残る点もありますが、いい経験ができました。
これからも 「チーム埼玉県」の応援よろしくお願いいたします。

小川和幸(桶川支部)
通年と異なるルールが加わり、戸惑うことがたくさんありました。
しかし、選手5人とガイドの方4人の9人がひとつの方向に向かってそれぞれが大健闘した結果が団体戦は準優勝となり、個人戦では3位とすばらしい内容の大会となりました。
これもまた、手続きや手配をしてくださった方々、そして応援してくださる皆様のおかげです。
これからも頑張っていきますので、ご支援ご指導よろしくお願いします。

大井田弘子(川口支部)
3年ぶりに開催された今大会に選手として参加でき、小川和幸監督を中心に、メンバー5人が「チーム埼玉県」の名の下、一丸となって強化練習に取り組んだ結果、よい成績を収められたことに安どしています。本音を言えば「再び優勝カップを持ち帰るぞ!」という意気込みで団体戦の決勝戦に臨んだので、さいたま市に負けたのは悔しかったです。
今大会を陰で支えてくださった職員並びにガイドの皆さんにこの場をお借りして感謝申し上げます。

■秋の虹色コンサートをユーチューブに  吉野 誠

上尾市音楽ボランティア虹色の仲間と10月10日に障害者交流センターで秋の虹色コンサートを開催しました。130名以上ご来場いただき、お客様も出演者の方もボランティアの方もお店を出していただいた方も、皆さんが一つになって暖かなコンサートになりました。
本当に多くの皆さんに支えられてこのコンサートができたことに心より感謝いたします。
コンサートのダイジェスト版動画を、出演された島垣さんに編集いただいたのでここにURLを貼り付けます。お時間がありましたらご覧いただければ幸いです。
https://www.youtube.com/watch?v=x_-0Ndxc3T8

■第22回全国障害者スポーツ大会に出場して  大井田 弘子

「全スポ 4年ぶり 栃木県で開催」
10月29日(土)~31日(月)まで栃木県で開催された第22回全国障害者スポーツ大会「いちご一会(いちえ)とちぎ大会」に埼玉県代表選手として、本会から下記の3名が出場しました。皆さん、おめでとうございます。そしてお疲れさまでした。
下記は選手の皆さんからいただいた感想です。

★卓球(サウンドテーブルテニス)   小川和幸(桶川支部)
全国障害者スポーツ大会「いちご一会とちぎ大会」に参加して
埼玉県の代表としての期待と未知の相手と対戦することの不安が、重くのしかかり自分の良いところを出すことができませんでした。しかし相手のミスにも助けられ金メダルをいただけました。
このような結果を出せたのは、日ごろ練習でルールに乗っ取り練習していたからです。
そして、何より一緒に練習してくださった皆さん、並びに支えてくださった皆さんのおかげです。
皆さん、応援ありがとうございました。
今後とも応援よろしくお願いします。

★卓球(サウンドテーブルテニス)  丸山恵美子(個人会員)
全スポとちぎ大会に参加して
台風で中止の茨城大会、コロナで延期、中止の鹿児島、三重大会。4年振りにやっと開催されました。
対戦相手は2週間前に関東茨城大会で優勝した選手。胸を借りるつもりで臨みました。5ゲーム目、9対9までねばり、あと一歩のところまでいったのですが残念ながら銀メダルで終わってしまいました。
この 「あと一歩」を克服すべく これからも練習に励みたいと思います。

★水泳  赤星昌子(熊谷支部)
第22回全国障害者スポーツ大会に出場して
第22回全国障害者スポーツ大会「いちご一会(いちえ)とちぎ大会」に出場しました。今回もコロナ禍の為心配でしたが無事開催できて良かったです。PCRと数回の抗原検査の結果を心配しながらの大会でした。
私の出場種目は水泳の自由形と背泳ぎで、結果はそれぞれ金メダルと記録を残して来ることができ、とっても嬉しく思います。
4泊5日でかなりのハードスケジュールでした。
今回の大会でレベルの高さに驚きました。オリンピック選手に負けないような記録も出ているみたいです。
応援にも熱が入ります。全国北海道から九州まで沢山の選手団の参加がありました。
私は初出場で体験させていただき、とても有意義な日々が送れていい思い出が出来ました。またチャンスがあれば挑戦したいと思います。みなさん、応援ありがとうございました。

■文芸コーナー

〈随想〉
方言とイントネーションの話   深谷支部  黒木 義雄   
埼玉県北部で多く使われている方言「そーなん」は
宮崎弁の「そうじゃが」と意味合いが似ている
しかし「そーなん」は
「そうですね」という肯定する意味と
「そうなの?」という疑問の意味と2つの意味があり
珍しい言葉ではないだろうか
一方「そうじゃが」は 肯定する意味しかない
しかも強調するときには「そうじゃが、そうじゃが」と
二回繰り返して使うときもある

次にイントネーションの話
病院に勤務していた関係で 毎日数百人を超す人と接してきた
方言は意識していたけれど 言葉のイントネーションの違いは 自覚したことはなかった
定期的に通院している患者さんから
「あなた関東出身じゃないでしょ。方言は感じないけど、言葉のイントネーションが、どこか違うなと感じていたの」と指摘され初めて気が付いた
その人は親切にもイントネーションの違いを
三つの実例を上げて教えてくれた
①木になっている「柿」と 海で捕れる「牡蠣」の違い
②川にかかっている「橋」と 手にもつ「箸」の違い
③空から降ってくる「雨」と 舐める「飴」の違い
以上の三点
教えられて三十数年
イントネーションを変えるのは難しい
未だに悪戦苦闘中である
-次号へ続く―

〈折句(おりく)〉
上尾支部   岡田 清  
折句 課題 な か ま   
・名前だけ 軽いポストで 窓の傍(そば)   
・仲人の かけてるめがね また曇る   
・泣いた後 かけより母に 孫甘え   
・南東の 風に季節も 惑わされ   
・ない袖で かけた情けが また戻り   
〈短歌〉
川口支部   大井田 弘子
・初孫の マシュマロみたいな 頬にふれ 私がバーバと そっと語り掛け
・迫りくる 冬の足音 聞きながら 枯れ葉踏みしめ 家路を急ぐ

朝霞市   高細美代子
・雨の音 ガラス戸たたき ふりさわぐ 霞(かす)む庭先 南天の実
・あさつゆに 濡れて輝く 陽光は きょうの一日 ワクワクさせる
・はらはらと この葉ちりゆく あてもなく 風に任せる 赤青きいろ

熊谷支部   熊谷 昭夫
 一泊研修での思い
・高空に3年ぶりの旅となり 石和(いさわ)の出で湯 気持まったり
・宴会も カラオケ無くも 盛り上がり 皆が発声 笑う工夫で
・朝風呂に 日の光差し 秋風が 頭を撫でて 頭寒足熱(ずかんそくねつ)
・帰り旅 朝晴れ渡り バス走る 彼方此方(あちらこちら)と 買い物ツアー
・帰途のバス 夜の一コマ盛り上がり 漫才擬(もど)き 抱腹絶倒

■「でるでるくらぶ」ジョギングウオーキング事業

埼視協通信をご覧の皆様におかれましては、お元気にお過ごしのこととご拝察いたします。
おかげさまを持ちまして、第3日曜日の事業は9年目を、そして、第1火曜日の事業は3年目を迎えることができました。
これもひとえに、参加者皆様は元より、ボランティア様ならびにガイド様のご理解ご協力があってこそと心より感謝申し上げます。
さて、この事業の目的はクラブ名にもありますように、一人でも多くの視覚障害者が外に、また社会にでる機会になればとの思いで実施しております。
第1火曜日と第3日曜日の実施内容にはそれぞれの特徴があります。
第1火曜日は埼玉県内を中心に、参加者の意見を聞きながら季節に応じて開催場所を決めています。
第3日曜日は森林公園を中心に、園内に咲き誇る季節ごとの花々をウオーキングをしながら楽しんだ後に広場に集まり、持参した昼食を取りながら参加者が楽しめる企画を用意しています。
これまで、どちらの曜日についても、同行ガイド様を含め1回30名以上の多くの皆様にご参加をいただいております。最近では40名を超える参加者を募ることもあります。
どなたでも参加OKです。
これまで以上に、沢山の皆様の参加をお待ちしております。
また、行き先につきましては、これまで同様にメーリングリスト
(ML) にてお知らせさせて頂きます。
尚、第1火曜日につきましてはボランティア様のご協力がありませんので必ず同行ガイド様、もしくはどなたか同伴者との参加をお願いいたします。
第3日曜日につきましても事前に連絡の上でボランティア様の協力が受けられるかの確認は必要です。

☆お問い合わせ、連絡先はこちらまで!
 第1火曜日担当:中谷美智明
            携帯電話番号:090-2919-4347
            メールアドレス:78oyazi@gmail.com

第3日曜日担当:熊谷昭夫
携帯電話番号:090-4820-2754
メールアドレス:shk.kuma-45akio_926@docomo.ne.jp

■「あいナビ談話室」

毎月第3火曜日に事務所2階を解放しています。
パソコン、ブレイルメモ、スマホなどの便利な使い方や困ったときの、できる限りのお手伝いや、視覚障害のための困りごとの相談。参加者がお互いに情報や体験をもとに解決策を考えます。
10時~15時までにご来所ください。
☆10月よりKGS株式会社のスタッフからのご提案です。
ズームを利用してブレイルメモで点字に触れていただき、施設やエレベーター、エスカレーターに貼ってある点字シールくらいは読めるようにしましょう。
 継続して行くため毎月1・2名がKGSの先生とズームでお話しいただきブレイルメモで点字に慣れていただけることをお願いします。
 その他の来所いただけている方には、毎月来所しているスタッフが対応してくれます。
様々なツールについても一緒に学んでいきましょう。
石川晶夫 携帯 090-3090-5181
メールアドレス akio-c@agate.plala.or.jp

■会員参画推進事業  田口 茂

 会員または各支部で企画した事業を埼視協が応援します。
 本部で企画した事業に参加するだけでなく、「こんなことをやりたい」という企画を出してください。「みんなで考え みんなが参加」 埼視協事業を活性化しましょう!
事業の流れ
①会員個人または支部から大まかな企画を事務所へ連絡してください。
②企画書を提出してもらいます。記載内容は立案者と相談しながら記入します。
③11月末までに提出された企画書は1月の理事会で審査し実行の可否を決めます。
 *流れ:11月末までに提出→1月理事会で審査→4月以降の実施
④実施が決まったら当会より30,000円補助します。参加者を募ってください。本部も実施にむけてお手伝いします。
この事業の流れは上記のようになりますが、当分の間は進捗状況などを考慮し、流動的に運用していきます。

■事務所からのお知らせ

①継続して20年以上在籍している会員の方を表彰します。
毎年、対象となる会員を10名程度表彰します。
 支部長の皆さまにはお手数ですが所属会員の生年月日、
入会年月を事務所へ報告していただけるようお願いします。
②福祉授業・マッサージ奉仕実施報告書の提出について
 視覚障害者の啓蒙啓発事業の一環として、学校等へ講師派
遣をした支部や福祉関係の行事、老人ホームなどでマッサージ奉仕をした支部はありませんか。
 このような活動を実施した支部には、赤い羽根共同募金会助成により活動費を補助します。
実施報告書に実施先から署名と捺印をいただき、年度末に事務所へ提出してください。実施報告書は事務所に用意してあります。
③住所、お名前、アドレスに変更がありましたら事務所への連絡をお願いします。

■会員募集

お知り合いで一緒に活動していただける県内在住の視覚障害者をお誘いください。一緒に活動していきましょう!

■埼視協通信原稿募集

 この通信は奇数月に発行しています。支部活動、行事に参加した感想、身の回りの出来事、文芸コーナーなど皆さまからの原稿を募集します。
随時募集していますが、奇数月の5日までに寄せられた原稿を
その月の通信に掲載します。
原稿はメール送信、または掲載したい内容を石川に伝えていた
だければ石川が原稿をおこします。気軽に投稿してください。
★原稿投稿先
 石川晶夫 メール akio-c@agate.plala.or.jp
        携帯  090-3090-5181
*埼視協通信は、墨字、デイジー、メールで皆さまにお届けしています。現在の読み方の変更を希望される方は事務所へ連絡してください。

■歩行訓練士の派遣

歩行訓練を受けたい方の希望場所へ歩行訓練士を派遣する事業です。訓練の範囲は基本的に埼玉県内です。
現在、コロナウイルス感染症対策のため歩行訓練士の派遣は中止しております。ご迷惑をおかけしますがご容赦ください。