埼視協通信 No.51(2020年11月発行)

2020年11月10日 埼視協会報

■会長の想い  田口 茂

 今年も早11月。この冬のコロナウイルス感染が懸念される昨今、皆さまいかがお過ごしでしょうか。クリスマスや忘年会など年末の予定もなく寂しいかぎりですがコロナウイルスが終息し、心から楽しめるようになる日を待ちたいと思っています。
 感染防止のため中止とした事業も多いのですが福祉大会は規模を縮小して開催することとしました。今号で開催案内を掲載しておりますのでご一読いただき感染にご留意のうえご参加いただければ幸いです。
 コロナ禍でのマスク着用は新しい生活マナーとなっていますが、11月3日には列車内でマスク着用をめぐってトラブルとなり催涙スプレーをかけられたとのニュースがありました。注意した人、された人、双方に言い分があるのでしょうが大人げない事件です。
 新生活を求められる現在、私たちの些細な行動がトラブルの原因となるかもしれません。商品確認のため目を近づける、商品に触る、社会的距離が取れないなど新しい生活スタイルに戸惑うことも多々あると思います。
 このような場面で白杖はトラブル回避の大切なアイテムになるのではないでしょうか。視覚障害者であることを認識してもらうことで周囲の方に寛大な心をもってもらえると信じます。
 「白杖持ちて 卑屈にならず 傲慢になることなく 自然に振る舞い 美しい視覚障害者に私はなりたい」 なんて、チョッピリ宮沢賢治を気取ってみました。
 まだ早い挨拶になりますが皆さまご自愛いただき良い年をお迎えください。

■第9回福祉大会開催案内    田口 茂

 今年度で9回目となる福祉大会を感染防止に努めながら
次のとおり開催する運びとなりました。
 例年の大会とことなり来賓をお招きしての開会式典、研修会を行わず規模を縮小しての開催となります。
《開催にあたってのご注意》
1、大会への参加は申込方式となります。
 申込は事務所へ令和3年1月10日までにお願いします。
 その際、付添いの有無、付添い者の昼食希望の有無をお伝えください。
2、会場では検温、消毒、連絡先の記入、マスク着用をお願いします。 また、交流センターロビーは使用できませんのでご承知おきください。
3、会員の皆さまにはお弁当を用意します。
 500円で付添いの方の分も用意します。
*感染拡大による交流センターの閉鎖など状況により中止となる場合があります。
《開催内容》
1、期日 令和3年1月31日(日)
2、会場 埼玉県障害者交流センター ホール
3、スケジュール
  11:00 受付・昼食(ホールでお召し上がりください)
  13:00 開会
      みんなで考えよう!~家庭の防犯と新生活様式~
      テーマ1:家庭での危険とその対策
           視覚障害者ならではの危険な体験や事例と
           その対応策を考えます
      テーマ2:コロナ禍での影響と課題
          私たちが直面する影響と課題、対策を考えます
  14:30 閉会
4、実行委員
 田口 茂、内藤夏子、岡田 清、佐藤静子、田島あづさ

■防災ワークショップ開催のご案内     大井田 弘子

 今年も台風・豪雨・地震・猛暑…と、日本列島が多くの災害に見舞われました。九州地方および中部地方を中心に甚大な被害をもたらした「令和2年7月豪雨」は、記憶に新しいところでしょう。いつどこで発生するかわからない災害から身を守るためには何が必要か、どのような備えをすれば良いのかを学ぶため、下記の通り、防災ワークショップを開催します。
期日 令和3年3月2日(火)
会場 埼玉県防災学習センター
時間 10:00~11:00 研修会、
    11:00~12:00 地震、消火器体験、
*学習センターでの飲食はできません。
*でるでるクラブとの共催で終了後、さきたま緑道を散策し、「さきたま古墳」の東屋で昼食を取ります(希望者のみ)
参加申し込み等、詳細につきましては、埼視協通信1月号に改めて掲載いたします。多くの会員の皆さまのご参加をお待ちしております。

■熊視協体操教室について      柿沢 昌江

 熊視協でも、色々と事業計画を立て、予定はしていたものの
コロナの関係で集まることもままならず、試案した結果、広々した会場を抑え確保できれば事業の一環として予定していた椅子に座っての健康体操ができるのではないかとの皆の意見で、会場をマロウドインの2階「鶴の間」に決定し、会員に呼び掛けたり、市報に載せたりしました。
開催日10月9日の金曜日、10時からマロウドインで
石川さなえ先生を講師に迎え会員5名、会員以外2名、
ヘルパーさんやスタッフの方総勢16名が集まり、椅子に座っての健康体操を行いました。
 会場は広く椅子と椅子の間も広くとってあり、思いきり手足を伸ばしてもぶつかり合うことがありませんでした。「あまり無理はしないでいいですよ」とのアドバイスを受け、先生の号令やCDを使っての体操をみんな一生懸命楽しそうに和気あいあいと行うことができました。2時間くらい体操し、みんな日ごろの運動不足を解消でき、いい汗をかいたようです。
帰りながら思いました。椅子さえあれば、いつでもできるんだな、
雨が降って散歩ができなくても大丈夫と考えながら帰宅しました。
参加された皆様、ありがとうございました。
石川先生に教えて頂いた体操を継続して健康促進に努めていただければと思います。

■福祉授業への取り組み   桶川支部 小林孫一

 桶川支部では毎年、市内の小学校を訪問し、視覚障害者の普段の生活の過ごし方や移動方法等について講話、実体験を行っています。
 桶川市社会福祉協議会「福祉教育推進事業」、公益社団法人埼玉県視覚障害者福祉協会「啓蒙啓発事業」のひとつとして取り組んでいます。社協職員、ボランティア団体「桶川ドリームクラブ」の皆さまにご協力頂き、学校訪問し、主に体育館で4年生対象に行っています。
 9月下旬に桶川市立東小学校に訪問し、下記の内容で福祉授業を実施しました。
《内容》
令和2年9月29日(火)
司会進行 ボランティア団体桶川ドリームクラブ 杉井昭雄さん
講話(当事者)盲導犬ユーザー佐藤静子さん、小林孫一、岩崎京子さん
視覚障害者同行援護の方法の説明 ガイド講師 権頭美喜さん
(1)当事者による講話(25分) 
視覚障害者の生活の様子や工夫していること、病気のこと、読み書きの方法、仕事のことなど説明し理解を深めます。
(2)同行援護の基本を学ぶ(20分)
移動時のガイドの基本、座席への誘導の方法、食事時の説明の仕方等、様々な場面で安心・安全にガイドするにはどうすれば良いのかを学びます。
(3)実体験(45分)
5~6名のグループに分かれ、アイマスクやバンダナを着けて見えない人と同じように白杖を持ち、マットの段差を乗り降りし、見えない人の気持ちを体験します。
STT(サウンドテーブルテニス)を実際に行い、見えない人がどのように競技しているのか体験します。
子供たちは当事者の話に真剣に聞き入り、実体験に積極性に取り組んでいました。
質疑応答の中で、子供たちが手を挙げても視覚障害者は見えないので、その代わりに手をたたいて伝えることで把握する等の学びもありました。
 訪問後、学校から子供たちの声を収録した音楽CDが届きました。今回の福祉授業を受けて子供たちが「僕が・私が感じたこと・これからできること」を生徒代表で8名の声が収録されていました。子供たちの感じたことがとても素直で、私たち視覚障害者の気持ちに寄り添い、何かできることはないか、それぞれの優しい気持ち、思いが伝わってきました。とても嬉しく心が温まりました。最後に、子供たちの声を掲載いたします。
1人目
私の感じたこと。目が見えないのはとても怖いと思いました。もし車が来たら引かれてしまうので怖いです。でも今日来てくれた方は目が見えなくても頑張っているんだなと思いました。
私がこれからできること。町や道路で目の見えない方がいても無視をしないで助けようと思いました。そして大人になったら目の不自由な人達を助けるボランティア活動をしたいです。
目隠しをして歩いたら目の前が真っ暗でとても怖く感じました。
2人目
私の感じたこと。毎日暗い中で暮らせてすごいと思いました。生活に慣れて暮らせるのがすごいです。
私がこれからできることは、障害者の人に手を貸すこと、困っていたら声をかけること、障害者の気持ちが分かるようにしたい。
でも物にぶつかったりして病院とかに行ったことありますか?毎日暗い中で過ごして怖くないですか?
3人目
私の感じたこと。目の見えない人は毎日真っ暗の中過ごしているから大変なことがたくさんあると思いました。でも目の見える人と同じように一人で歩けたりできるから楽しいこともたくさんあると思いました。
私がこれからできること。私は目の見えない人が困っていたら助けたいと思うけどその時になるととっても親切にするのに勇気がいると思います。でも恥ずかしかったり緊張していても勇気を出してお手伝いできればいいなと思いました。盲導犬はしっかり訓練をして盲導犬になって飼い主のところに行くけど飼い主もしっかりお世話をしてくれていてお手伝いのできる頼れる盲導犬になれると思いました。
4人目
僕の感じたこと。アイマスクをつけて白杖を持ちながらマットの上を歩いていく時、すごく怖かったから目の見えない人はいつ人とぶつかるか、いつ転んでしまうかと思って怖いんだなと思いました。僕がこれからできることは、僕は電車で目の見えない人に会ったことがあったけど、声をかけられなかったから、もし会ったら迷わず声をかけることだと思います。目の見えない人の卓球をやったら難しかったから、上手な人はすごいなと思いました。また盲導犬も目の見えない人を誘導してて、えらくてかっこいいなと思いました。
5人目
僕の感じたことは、目が見えなくて嫌なことがたくさんあると思うのに、目が見えないからできることがたくさんあると聞いて驚いたしかっこいいなと思いました。僕がこれからできることは、もし目が見えない人がいたら困っていないか声をかけ、目が見えない人の役に立ちます。目が見えない人はどのような生活をしているのか分かったので、今日学んだことをこれから生かしたいです。
6人目
私の感じたことは、目が不自由な人は家の中でも外でも目が見えないから道路を歩くだけでも大変なんだなと思いました。
私がこれからできることは、目の不自由な人を見かけたら親切にしてあげたいと思います。私は目の不自由な人でも色々な楽しみ方があって、目の不自由な人でも人生を楽しめているからいいなぁと思いました。
7人目
僕の感じたこと。僕は今は目が見えるけどアイマスクをつけると目が見えなくなったのでちょっと怖かったです。目の不自由な人はこんなに怖い思いをしているのが分かりました。
僕がこれからできること。僕がこの体験をしてできることは、白杖を持っている人の手伝いをすることです。あんなに怖い思いをしているのが分かったからです。
質問です。白杖はどこでもらえますか。点字はどれぐらいで覚えることができますか。
8人目
私の感じたこと。私はバンダナをして卓球をやりました。最初
バンダナをしないでやった時は上手くできたけれど、バンダナをして目の見えない人と同じようにやったらすごく難しかったです。
私がこれからできることは、目が見えない人や困っている人がいたらちょっとでも勇気を出して声をかけられるようにしたいです。白杖を持って段差を上ってみたけれど白杖を持っている時よりも持っていない時が怖かったけど目の見えない人達はすごく怖くて大変なんだとすごく思いました。

■でるでるくらぶ便り   中谷 美智明

 「でるでるくらぶ」は、熊谷理事を総合責任者とし、この10月より、第3日曜日に加えて、第1火曜日も開催することとなりました。
第3日曜日は、森林公園を中心に活動を行っております。
 今回は、第1火曜日の「でるでるくらぶ」について紹介します。
第3日曜日と異なり、第1火曜日は、ボランティア様の参加が見込めないことから、ガイド様との同行か、付き添いの方がいることが必要となります。
 これまで、10月6日と11月3日の2回、JR北鴻巣駅から行田市のさきたま古墳公園間を結ぶ「さきたま緑道」のウオーキングコースで開催してきました。
 緑道内は、左に武蔵用水路、右には雄大な田んぼに挟まれた自然豊な四季を通じて楽しめるコースとなっております。 
初回は、ガイド様を含めて総勢18名+パートナーのクーちゃんが、2回目はガイド様含め総勢20名+パートナーのオオクちゃんの参加者を募ることができました。
10月に参加された皆さんは、心地よい秋風と金木犀や稲穂の香りを体いっぱいに感じながら、歩道に転がるどんぐりの実を気にしながら、思い思いのウオーキングを楽しんでいたのではないでしょうか。
 途中の休憩場所では、なんと桜の狂い咲きまでもが、私たちを出迎えてくれました。
さきたま公園では協会役員の方が、飲料水などの差し入れを用意しながら、私たちの到着を今か今かと、待ち望んでおられました。これには、一同、感動です。早速いただいた飲料水で乾杯し成功を祈願し、和やかに楽しい時間を過ごした後に、帰路につきました。
 季節の過ぎるのは早いもので、11月の緑道は稲も刈られ、金木犀の香りもなく、どんぐりも転がっていない、歩道には落ち葉の絨毯が敷きしめられ、樹木は紅葉が進んでおり冬の近さを感じながらのウオーキングでした。それでも、参加した皆さんは、そんなのお構いなしです。黙々と歩かれる方や、愛犬のスピードに合わせていつもより速く歩く方や、ガイド様の説明を受けながら、ゆっくりとマイペースで歩かれる方など皆さんそれぞれに楽しまれたことでしょう。
 昼食をはさんで、まだ元気な方は帰りの時間まで公園内を散策しながらひと時を楽しんでおられたようです。
 参加された皆さんと、パートナーのクーちゃん・オオクちゃんには心より感謝致します。
さて、今後の予定の詳細は、ML通信にてお知らせしたいと考えております。つきましては、会員皆さまはもとより友人・知人お誘いあわせの上、今まで以上のご参加をいただけますようお願いし報告とさせていただきます。

■「あいナビ談話室」川越編の報告  案内人の岡村淳子

11月5日川越巡りを実施しました。
天気も良く、秋晴れ小春日和。少し汗ばむくらいの陽気でした。
そんな中、総勢29名(盲導犬3頭)の参加で楽しい川越巡りができました。
川越駅に集合し、クレアモールの商店街を歩くこと30分。
川越熊野神社に到着。川視協副会長の酒井さん、埼視協会長の田口さんより挨拶。参加者からの自己紹介をしていただきました。その後熊野神社の足つぼ通路を歩いたり。この足つぼ通路は様々な形の石が敷き詰められていて靴を脱いで歩くというものです。ゴツゴツしていて歩くのも難儀。私は足裏が痛くて3、4歩しか歩けません。難なく歩いていた参加者をみてすごいなぁと思いました。
熊野神社をあとにして、コロナ感染予防に考慮し自由散策としました。ガイドさんと一緒に時の鐘、菓子屋横丁、まつり会館とそれぞれのペースで回ることができました。
川越の美味しいお酒を楽しむ人、美味しいお昼を楽しむ人。お土産を購入したりとそれぞれに堪能できたことと思います。貸しきりのカフェでコーヒーを飲みながら談笑したり、「また計画して」と言う声もあがり案内人としては嬉しい限りです。カフェの店主にお土産までいただきました。
 最後に感想を寄せていただいた参加者の声を掲載します(原文そのままです)。一日楽しんでいただきありがとうございました。

・川越散策
平日でも人出が多くびっくりした。前回は小雪の時又、夏場に来ました。今回は季節に恵まれ時の鐘の音色が違っていたかなと思われましたが、壊れていると聞き残念でした。幹事の方々ありがとうございました。
・川越を歩き疲れました。今まであった所がなくなっていてさびしかった。久しぶりに菓子屋横丁何年かぶりに行きました。つかれたなー
・本日、晴天で良かった。
初めて川越で行事をしていただきうれしかった。又川越に来てください。楽しかった。コーヒーごちそう様
・自由時間も多く楽しめました。
・良い天気の中楽しく歩かせて戴きました。熊野神社の足うらは痛くもあり、良くもありでした。地図が少し見づらく現地の人に聞いてやさしく教えて頂き人の親切心にふれ良い思い出になりました。
・たまにはこういう行事も良いですね。又やりたいですね。
・久しぶりに川越散策ができ楽しかった。菓子屋横丁のお店がかわっていてさみしかった。足うらが痛ぎもちよくってぽかぽかしていた。
・川越散策楽しかったです。菓子屋横丁は昔のおもかげがうすれ少し淋しかったです。お天気に恵まれ楽しいとひとときでした。又、計画してください。

■19条裁判控訴審報告   職業部会担当 熊谷昭夫

 あん摩師等法19条控訴審第1回口頭弁論の報告が、鈴木関東ブロック協議会長よりありました。
 この口頭弁論にあたり、控訴棄却を要望する団体署名に支部長の皆さまにはご協力をいただき誠にありがとうございました。
 12月8日には東京高裁において控訴審判決が出されます。傍聴希望者動員要請がありましたら埼視協MLでお知らせします。
以下、報告内容
あん摩師等法19条訴訟東京高裁第1回口頭弁論報告書
 平成医療学園グループの横浜医療学園専門学校が、国に対し、あはき法19条によるあん摩マッサージ指圧師養成施設設置の非認定処分を取り消すことを求めた訴訟の第1回口頭弁論が、東京高等裁判所において、10月1日に行われた。
 法廷傍聴には、コロナに配慮して35名の傍聴しか認められない中、日視連関東ブロック協議会、日本あん摩マッサージ指圧師会、日本理療科教員連盟、全日本視覚障害者協議会等の当事者・支援者など150名程が参集した。
 口頭弁論に先立ち、東京高等裁判所民事第19部岡口基一裁判官に対して、あん摩師等法19条関東協議会、日視連関東ブロック協議会をはじめ全視協、全日本鍼灸マッサージ師会からの団体署名64部を提出。更に15団体分の署名を送付するなど、79団体分の署名を東京高裁に届けることができた。
 口頭弁論では、裁判長から、視覚障害のある傍聴者に対してこれまでの経過説明が行なわれるなどの配慮が見られた。
 主要な争点は、当該不認定処分の根拠法であるあはき法19条1項の合憲性となっているが、第1審東京地裁は、この点に関し、同条は「重要な公益目的に関する必要かつ合理的な規制であり、立法裁量の逸脱はなく合憲」と判断し、平成医療学園の求める不認定処分の取り消しを認めなかった。
 控訴審で、平成医療学園はこの第1審判決を不服として取り消しを求め、国は控訴の棄却を求めた。
 今回の期日では、平成医療学園より控訴理由書が、国からは答弁書が出され、それぞれが提出した証拠の取り調べが行われた。
 また、平成医療学園は、裁判所に対し、第1審で国が提出した藤井亮輔教授の論文の信用性を弾劾するためとして、平成18年「身体障害児・者実態調査」以降の視覚障害者に関する統計資料を提出するよう調査嘱託という手続きを申し立てたが、裁判長はこれを、「模索的な申立であり、必要性が認められない」として却下した。
 以上のやり取りをもって控訴審における弁論は終結し、本年12月8日に控訴審の判決が言い渡されることになった。

■文芸コーナー

・2020年 看護師の妻へ(詩)   深谷支部  黒木 義雄
コロナ禍での連日の業務
本当にご苦労様です
仕事に対していつでも真摯なあなた
無理するなと言っても無理でしょうね。
ウイルスの感染が見えにくくわかりづらい中
感染しない・させないというストレスは相当なものでしょう
改めてあなたの気力・体力に敬意を表します。
わたしにできることは
感染しない・させないことですね
注意します
今、願うことは
コロナウイルスの終息化と
あなたが仕事のことを忘れてガーデニングに夢中になって
楽しんでいる様子を
一日でも早く感じたいのです
・単独歩行中の出来事   川越支部 遠藤 誠
 さて、毎日のように、単独歩行をしている僕には、様々なエピソードがあります。その中の一つを紹介しますね。
僕にとり恐ろしいものは、大型トラック、音もなく近づく自転車、そして、怖いもの知らずの子供です。
実は、近所に、自称「悪がき通り」があります。近所の悪童が集まり車が来ないことをいいことに、走り回っているのです。いつこちらにぶつかってもおかしくない状態でした。
 そこへ、自分の子供を捕まえて、「あなたがおじさんにぶつかると、おじさんも痛いし、あなたも痛いでしょ。だから、トントンのおじさんが来たら走るのはやめようね」と言い聞かせていました。子供は、「うん、わかった」と、元気よく答えていましたよ。
それからしばらくして、「悪がき通り」を歩いていたら、「トントンのおじさんが来たから、みんなストップ」との声がかかり、僕は、大名行列よろしく!無事に通過できました。
 ほんの小さな事でしたが、僕にとりまして、心が温まる出来事でした。
上尾市 岡田 清
・逆風に 時論も変える 風見鶏   
・いにしえの 夢が舞ってる 河川敷   
・強風に 大樹の陰も 揺れ動く   
・豪邸の 中にも入る 隙間風   
・旅の虫 そよ風吹いて 目をさます   

熊谷支部   熊谷 昭夫
・熊視協唯一の事業出来たのは日々の健康守る体操
・でるでるで歩き出す人それぞれでペースに会わせコースも変わる
・十五夜と月下美人がコラボして香り嬉しや月見の宴
・昼下がり友と歩いた川辺には水面に遊ぶ鴨達の群れ
・木々の葉も色付き始め秋景色花畑には彩り豊か

川口支部   大井田 弘子
・秋風に揺れるコスモス指に触れ思いで辿る色鮮やかに
・木枯らしに舞い散る落ち葉踏みしめて家路を急ぐ温もりもとめ
・風邪気味の父をいたわり玉子酒薬に勝る母の優しさ

熊谷支部   中谷 美智明
・ 秋の風 香る緑道 友たちと 歩くひと時 クセになりそう

熊谷支部   田口 茂
・卒寿過ぎ 家事する母に 感謝のみ
・終活が ひとごとでない 歳となり

■「でるでるくらぶ」ジョギングウオーキング事業  熊谷 昭夫

「でるでるくらぶ」の実施は第三日曜日になります。
 また、今後は基本的に森林公園で実施することとさせていただきました。季節によって、皆様のご希望があれば実施場所の変更も検討させていただきます。
 自由参加ではありますが、突然の中止や変更があった際は、電話連絡させていただきますので、事前に担当理事に参加申し込みをお願いいたします。
 第3日曜日実施
 集合時間:森林公園南口10時
 持ち物:お弁当・飲み物
当分のあいだは、健康チェック実行、マスク着用をお願いいたします。感染予防に勤めながら実施いたします。皆様のご協力宜しくお願い申し上げます。
担当、熊谷携帯電話
090-4820-2754
☆☆月例の第3日曜日「でるでるくらぶ」に加えて今後は
第1火曜日も実施することとなりました。
 記念すべく第1回目は、10月6日(火)午前10時、北鴻巣駅集合で、北鴻巣駅から、さきたま緑道をウオーキングしました。
駅周辺と、ウオーキング途中でスーパーやコンビニがありますので昼食はそこで購入可能です。
「わきあいあい 明るく楽しく明日への活力を」をモットーに末永く継続していきたいと思いますので、沢山の参加をお待ちしております。参加申し込みは、第1火曜日担当熊谷市の中谷 美智明まで電話待っています。
連絡先
090-2919-4347

■「あいナビ談話室」視覚障害者ナビゲート事業  石川 晶夫

 第3火曜日に事務所2階で実施している事業です。
 感染が終息するまでは申し訳ございませんが、3密を避けるために参加人数を調整させていただくため、今まではご自由に訪問くださいと連絡させていただいておりましたが、当面の間は訪問いただける方には、担当石川まで電話で参加申し込みをお願いいたします。訪問いただける方が多数のときは、午前午後に分けての訪問をお願いすることもありますが、ご理解いただけますようお願いいたします。
 また、事務所では入所の際は、検温、手指消毒、簡単な健康チェックシートにご記入いただき入所していただいております。
 来所の際は、マスクの着用をお願いします。非接触体温計、手指消毒液は準備してあります。来所いただける皆さんと予防に勤め「あいナビ談話室」で交流が深まることを希望します。
 内容は従来のようにパソコン、ぶれいるメモ、スマホなどの使い方相談や情報交換の場としての活動を継続していきます。
 そして、今後は日常生活の困りごとや中途失明者の悩み、不安を皆さんの体験と情報をもとに解決へと案内していければと思っております。皆さんの体験や情報が原動力となります。
 是非、担当石川まで電話連絡お願い申し上げます。
携帯電話 : 090-3090-5181

■メーリングリストをご活用ください   石川 晶夫

MLは会員様だけの情報手段です。
MLを利用していただき、有意義な情報を投稿して頂ければと 考えております。積極的に投稿をお願いいたします。
メーリングリスト参加希望の方は、akio-c@agate.plala.or.jp
まで、アドレスをお知らせ下さい。
☆ML会員様へメールが届いてない方が居られると思われます。
お気づきの方は石川までご連絡ください。
 また、ML会員様以外の方にも配信内容をお伝えいただけましたら幸いです。
ML投稿アドレスはsaishikyo-ml@saishikyo.comです。

■お願い

1.埼視協通信を墨字・メール・デイジー等に変更される方は、埼視協事務所までご連絡ください。
またメールをご希望の方は、メールアドレスをご連絡ください。
お名前やご住所などに変更がありましたら、埼視協事務所までご連絡ください。

2.埼視協通信の原稿募集をしております
埼視協通信は奇数月の発行となりますので記事掲載の要望等がございましたら、奇数月の5日までに記事を埼視協通信担当・石川まで、メールまたは電話でご連絡いただけますようお願い申し上げます。
3.表彰について
 今年度も引き続き、会員の中に75歳以上で在籍年数が20年以上になられる方、若しくは、福祉活動等で、本会以外で表彰を受けている方がいらっしゃいましたら、埼視協事務所までご連絡ください。
☆随時受付けをしています・・・☆

●歩行訓練についてお知らせさせていただきます。
 現在、新型コロナウイルス感染予防のため、しばらくの間は歩行訓練士の派遣を見合わせさせていただきます。
 単独歩行についての相談が、ご座いましたら当会までお問合せください。