埼視協通信 No.48(2020年5月発行)

2020年5月8日 埼視協会報

■会長の想い  田口 茂

 コロナウイルス感染防止のため緊急事態宣言が延長となり、自粛!自粛!で不安や不満が日々膨らんできます。会員の皆さんはいかがお過ごしですか。
 親しい仲間と会えない、STTやGSBの練習ができないなど半年前までは想像もしていませんでした。
 埼視協の事業にも影響があり定時総会は書面決議となり芸能大会、STT大会は中止としました。その他の事業についても感染の状況により実施できるのか未確定の状態です。
 昨年度までの「日常生活用具勉強会」をリニューアルして視覚障害ナビゲート事業「あいナビ談話室」として活動を始めました。しかしコロナの影響で事務所の開放を控えており集まることができません。そこで埼視協MLを副会長の石川室長を中心に、あいナビ談話室の活動の場としています。どうぞご利用ください。
 外出する機会が少なくなり時の過ぎ方がゆっくり感じるのは私だけでしょうか。それでも季節は巡り花々も勢いを増しくる一方、「熱中症に注意してください」との呼びかけに改めて夏が近いことを思い起こします。
 一日も早いコロナウイルスの終息と感染予防に十分ご留意いただき健やかにお過ごしいただくことを願ってやみません。
 日々の楽しみをみつけ再び笑顔で会える日を、首を長くして待っています。

■埼玉県との話合い

 私たち視覚障害者の意見や要望を福祉行政に反映させるための「県との話合い」日程が次のとおり決まりました。
 つきましては皆さんからの意見、要望を募ります。お寄せいただいた意見、要望は取りまとめて7月22日までに県へ提出します。
 ご自身が「こんな些細なことでは・・・」と思われていても大切なことに関係していきます。どうぞ遠慮なく普段考えている事、困った体験などお寄せください。
*意見、要望連絡先
 田口 茂 携帯 090-1116-6463
      メール taguchi9906@theia.ocn.ne.jp
募集締め切り 7月10日
県との話合い日程
 日時 令和2年8月21日(金) 14:00~16:00
 会場 あけぼのビル501
 ご参加いただいた会員に交通費補助として1,000円をお支払いします。参加希望の方は8月10日までに事務所または田口まで連絡ください。
 なお、コロナウイルス感染の状況により日程や話合い方法が変更されることがあります。

■安否確認名簿の作成について

 毎年のように災害が発生しています。昨年10月の豪雨被害は災害を身近に感じられた方も多いことでしょう。
 埼視協では今年度中に安否確認名簿を整え、運用方法を確立することを目指して準備を進めています。
 この運用にあたってはMLが大きな役割を担うのではないかと考えています。
そこで各支部長には支部長ML、会員には埼視協MLへの登録をお願いします。
 まだ未登録の方は事務所メールアドレスへ送信してください。
 また、登録したつもりでもアドレスの変更、着信拒否設定などにより受信していないケースもあるようです。
 7月に実施日時を決めて支部長ML、埼視協MLに一斉送信を行います。受信できているか確認してください。
 一斉送信日時は7月号でお知らせします。
 埼視協メールアドレス:contact@saishikyo.com

■第35回サウンドテーブルテニス大会開催中止のお知らせ  大会実行委員長 大井田 弘子

 新型コロナウイルスの感染拡大は収まらず、外出の自粛要請が続く中、更なる感染拡大防止のため、今年度の大会は残念ながら、中止といたします。
 大会を楽しみにしていただいた多くの皆さまには、大変ご迷惑をおかけいたしますが、なにとぞご理解のほど、よろしくお願いいたします。
 なお、大会中止に伴う、関ブロ代表選手選考につきましては、後日改めてお知らせいたします。

■JR蕨駅におけるスマートホームドアに関する検証  大井田 弘子

 2月29日に使用が開始された、蕨駅の「スマートホームドア」をご存知でしょうか?
 2017年1月、盲導犬を連れた男性がホームから転落し、列車と接触して死亡する事故が発生しました。二度とこのような傷ましい事故が起きないよう、私たち視覚障害者の大切な命を守るため、ホームドアの早期設置を要望し続けてきました。しかし、蕨駅のホームは土台が古く、従来型のホームドアの設置は不可能。よって、ドア部分を板ではなくフレーム構造にした最新の軽量型で、従来型に比べ、工費は半額程度、かつ工期も10か月ほど短縮できる「スマートホームドア」になりました。
 さて、その使い勝手はいかに…全盲である私には、形状を聞いただけでは理解し難く、JR東日本にお願いして、実物に触らせていただきました。やはり、「百聞は一触に如かず」ですね。
前置きが長くなりましたが、結論から言うと、ドア(開閉部分)と周辺部分の形状が同じで区別がわかりづらく、乗車時のドア位置の確認は足元の点字ブロックと開閉音が頼りです。
 検証を終え、私たちが安心かつ安全に鉄道を利用するためには、ホームドア(ハード)と、周りの人の声かけや見守り(ソフト)の両方が欠かせないと、改めて実感しました。

■猫観察、寂しかったぜーい!  遠藤 誠

 世の中はコロナちゃんのおかげで、すごいことになっていますね。皆さんの生活も、普段にはない制限を強いられていると思います。
 そこで、少しでも笑いの種にしていただければと思い、「猫観察」を送ります。
 我が家の飼い猫、姫、名前に似合わずふてぶてしい風貌。
すでにご存じの方もおられると思いますが、僕は体調を崩しまして、4月6日から10日間ほど入院していました。コロナちゃんではないので、ご安心あれ。
 退院して家に帰ると、姫がすごいことになっていました。押し入れの中で小さくなり、鳴き声もかすれていました。しばらくすると、しゃっくりを始めたのです。猫のしゃっくり?聞いたことないな。飼い主に続いて、姫も入院か?そんなことを心配しつつ一夜が過ぎました。
 次の朝には、元の姫に戻っていたのですが、妹が言うには、「お兄ちゃんの部屋で、誰かを探すような声で泣いていたよ。外からも聞こえていたよ」と伝えられました。
いっちょ前に寂しかったんだなー、ストレスを感じていたんだなー、と思いましたよ。
 元気になった姫は、甘えん坊に拍車がかかったようです。どこに行くのでも後をついてくる、トイレにも平気で入ってきます。「おまえは、ストーカーか?」といいたくもなりますよ。
 寝るときは、強引に布団の中に潜り込み、いびきはかくし、事もあろうに寝言まで言う始末です。おまけに、こやつの寝相は半端ないんです。首の上に寝たり、またの間に寝たりと、とにかく忙しく動き回り、僕は、おちおち寝ていられません。おかげで、寝不足です。
 姫は、声がでかく、とにかくうるさいのです。人の顔を見れば、ニャー、無視すれば、ウニャニャー、その他、ご飯がない、トイレに行きたい、特に、女性と電話をしていると、ものすごい剣幕で泣きわめきます。ひょっとして焼き餅?なーんてね。
 そんなとき、こやつがしゃべったらおもしろいかも、てなことを妄想している遠藤でした。

■文芸コーナー

熊谷支部   中谷 美智明
・目が見えず ガイドの方に 支えられ 送れる暮らし 感謝あるのみ
・我が家では 妻に怒られ 部屋出れず コロナじゃないが 当面隔離
・隣んち 庭で焼き肉 楽しそう うちは静かに ぶっかけご飯
・断捨離中 妻の小声にまた始動 ちゃんとしなけりゃ あなたも捨てる
・マスクせず 電車でくしゃみ 注意され 相手を見れば 顎マスクかよ
・ 鯉のぼり 若葉芽生えた この季節 自粛でゴロ寝 足に根が生えた

川越支部   遠藤 誠
・菜の花の 香り嗅ぎて 春を知る
・鳥の声 誘われゆけば 小さな世界

「旅」上尾市   岡田 清
・神の手に 委ねて今日も 続く旅
・浮世から 離れて過ごす 山の宿
・朝風呂に 浴剤入れて 旅気分
・誰だって 最後の旅は ミステリー
・フルムーン バリアフリーに 癒される

熊谷支部   熊谷 昭夫
・山登り 林抜ければ 眼下には 白き桜と 太田市街地
・月明かり 仕事帰りに 芳しく 浮きたつような 沈丁花かな
・我が子らが ドリフ時代を 思い出し 王笑志村 感謝と祈り
・イベントは 街から消えて 日々かさね 今尚消える 街の灯りも
・ランドセル 背負い校舎に 笑顔の子 桜を背にし 記念にパチリ
・新入児 弾んで通う 窓の外 声すら無しの 新年度明け
・二日間 吹き荒れる風 ふと想い コロナウイルス 消えて無くなれ
☆今朝の空は、皐月晴れ又今日は、子どもの日でもある。8時頃に家を出て、荒川土手を目指してその途中、街の様子見ながら歩いて行くと何年か前と違う気がする。それまではどこかしこに、竿の先或いはベランダに鯉のぼりが見えてた、でも今年はどこにも見えない。コロナのせいなのか?道行き交う人も無い。
 だが土手に上がってみると、河原の藪からは、鶯の笹鳴き或いは綺麗にホーホケキョと気持ちの良い鳴き声、河原を見下ろせば、キジが3羽、コジュケイの声、或いは上げ雲雀のかん高い澄んだ声、とても気分転換になる。そして又土手に視点をやると軽やかに颯爽と走り去る自転車、ウォーキング、ジョギングする人、親子で楽しげに会話しながら歩く人たち、心地よい汗をかきながら、家路につき今朝のウォーキングを終えたところです。

熊谷支部   田口 茂
・コロナなど どこふく風と 鯉のぼり
・水田に 新緑映す 田植え苗

■「でるでるくらぶ」ジョギングウォーキング事業  熊谷 昭夫

 このクラブは家から出て外の空気を感じながら、ウォーキングをすることが、目的です。第3日曜日に行ってます。場所は、その都度変わります。前の月に目的地をきめさせていただきMLへお知らせさせていただきますが、ML会員以外の埼視協会員様へお伝えいただけますようお願いします。
 また、埼視協会員以外の方もお誘いいただき参加お願いいたします。
 お問い合わせは熊谷昭夫まで
携帯電話 090-4820-2754

■「あいナビ談話室」視覚障害者ナビゲート事業  石川 晶夫

毎月第3火曜日の10時~15時まで会員様と県内在住の視覚障害者の皆様と交流が持てる場として開催している事業です。
会員様、もちろん会員以外の皆様も10時~15時までの間に埼視協事務所2階会議室へ、ご自由に訪ねてみてください。
ご意見や、ご要望がありましたら是非お聞かせください。
 本事業は通年の継続事業ですので第3火曜日に事務所へご訪問ください。
変更等ありましたらMLや埼視協通信でお知らせさせていただきます。
☆年度末に視覚障害者ナビゲート事業の愛称の募集をさせていただき「あいナビ談話室」と会員様に親しまれる愛称がきまりました。多くの愛称をいただき有難うございました。
 内容は従来のようにパソコン、ぶれいるメモ、スマホなどの使い方相談や情報交換の場としての活動を継続していきます。そして、今後は日常生活の困りごとや中途失明者の悩み、不安を皆さんの体験と情報をもとに解決へと案内していければとの思いで名称を変更しました。皆さんの体験や情報が原動力となります。多くの方のご参加をお待ちしています。
石川連絡先
電話:090-3090-5181
メールアドレス:akio-c@agate.plala.or.jp

■メーリングリストをご活用ください  石川 晶夫

MLは会員様だけの情報手段です。
MLを利用していただき、有意義な情報を投稿して頂ければと 考えております。積極的に投稿をお願いいたします。
メーリングリスト参加希望の方は、akio-c@agate.plala.or.jp
まで、アドレスをお知らせ下さい。
☆ML会員様へメールが届いてない方が居られると思われます。
お気づきの方は石川までご連絡ください。
 また、ML会員様以外の方にも配信内容をお伝えいただけましたら幸いです。
ML投稿アドレスはsaishikyo-ml@saishikyo.comです。

■お願い

1.埼視協通信を墨字・メール・デイジー等に変更される方は、埼視協事務所までご連絡ください。
またメールをご希望の方は、メールアドレスをご連絡ください。
お名前やご住所などに変更がありましたら、埼視協事務所までご連絡ください。

2.埼視協通信の原稿募集をしております
埼視協通信は奇数月の発行となりますので記事掲載の要望等がございましたら、奇数月の5日までに記事を埼視協通信担当・石川まで、メールまたは電話でご連絡いただけますようお願い申し上げます。

3.表彰について
今年度も引き続き、会員の中に75歳以上で在籍年数が20年以上になられる方、若しくは、福祉活動等で、本会以外で表彰を受けている方がいらっしゃいましたら、埼視協事務所までご連絡ください。

☆随時受付けをしています・・・☆

●歩行訓練
訓練士が希望者の訓練したい場所へ出向いて歩行指導をします。会員・非会員問わず県内在住の視覚障害者の方が対象となります。お問い合わせください。