埼視協通信 No.9(2013年10月発行)

2013年10月10日 埼視協会報

■会長の想い   岡田 ひろみ

この秋、乾いていた心が潤うような感動を2回経験しました。
1度は全国障害者スポーツ大会のグランドソフトボールを観戦して。視覚に障害を負いながらも音や声を頼りにバットを振り、走る。ボールをキャッチし、投げる。訓練の成果であり、可能性が無限であることを思い出させてくれました。
関東地区の予選を勝ち抜いて、埼玉県チームが出場しました。結果は残念でしたが、経験できたことが財産となり、次に繋がるでしょう。
そして、もう1度は23歳の全盲の演歌歌手のコンサートで。抜群の歌唱力とそれとはギャップのある個性的なトーク。この若さで頑張っているなあと胸が熱くなりました。
舞台に立っている彼等は障害なんて感じさせないが、舞台裏での努力は並大抵のものではないはず。
若い彼等の為に障壁をできるだけ取り除かねば。それが私に与えられた使命だと思うから。

 

■埼玉県との話合いの感想   県交渉担当理事 岸 邦久

今年は9月11日(水)に埼玉県危機管理防災センターで行われました。
各支部に要望を問い合わせましたが 熊谷支部の要望が昨年の福祉大会の決議文とほぼ同じなため、その内容で交渉に当たりました。
「無資格」「就労」「信号」「鉄道関係」など県の回答は毎回同じような回答でした。
会場からは、踏切の件や駅でホームと電車の間に落ちた経験からアナウンスが必要との要望がありました。また、「無資格」や「就労」の件については従来と同様のご意見でした。
これからも是非皆さんが参加をして、本当に困っているんだという生の声を県に聞かせて欲しいと思います。
参加していただいた会員の皆様、ありがとうございました。

 

■平成25年度 研修旅行に参加して   羽生支部  柿沼 博

好天に恵まれた9月29日(日)、30日(月)の両日、埼視協主催の研修旅行に参加しました。
まず、1668年 日本で最初の学校 足利学校の見学をしました。広大な敷地にかやぶき屋根の書院、住居、入徳門、杏壇門(きょうだんもん)、裏門や孔子の銅像などがありました。
ボランテアガイドの説明によると、現在の勉強のやり方とちがい、特に決まりはなく、本人がしたいときに書庫から教材を探し、現在の教室といわれるところではなくとも庭の片隅の石に腰かけて勉強をしてもよかったそうです。
もし判らないところがあれば質問を書き、敷地内にある「仮名ふりの松」にくくりつけておくと答えが「仮名ふりの松」にくくりつけられていたそうです。
授業内容は儒教が主なもので自給自足の生活で勉強と農作業をしていたそうです。
就学期間はなく数年から十数年学んだそうです。生徒となっていたのは、お寺の坊さんの子どもが多く、武士の子どもは少なかったそうです。
現在の教育と比較すると、本人の意思にまかせた自由なゆとり教育の原点ではないかと思いました。

足利学校の見学のあと近くの食堂にて豪華で美味しい食事を終え、二つ目の研修地の「ココ・ファーム・ワイナリー」に移動し、甘酸っぱい香りの建物に入り職員の加納さんの話を聞きました。
このワイナリーの起りは自閉症とか知的障害者の授産施設として開設したそうです。ほかの作物を作るには土質が悪く特に傾斜のきつい勾配のためにブドウなら栽培できるだろうと思い作付けし徐々に増やしていきました。
初めは生徒、職員で食べていたけれど食べきれず、近所の人たちにも分けていましたがそれでも余るようになってしまいワインを作るようになったそうです。生徒の性格や能力に応じた作業をしているそうです。
ここで、赤・白・発泡ワイン(シャンパン)などを作っているそうです。
その後楽しみにしていた試飲会になり、つまみを食べながら3種類のワインを味わいました。帰りがけには皆さんが売店で好みのワインをおみやげに買っていました。

夜の宴会が楽しみのバリアフリーのホテルに着き、飲食、カラオケ、その後の話し合いと、たいへん盛り上がりました。
二日目の帰りのバスの中ではゲームや昔話をし帰途につきました。

岡田会長、担当の内藤さん大変お世話になりました。来年もよい企画をたててください、楽しみにしています。ありがとうございました。
尚、ボランティアのガイドのみなさん、お世話になりました。今後も宜しくお願いします。

 

■第59回盲女性全国大会に参加して   川越支部  内藤夏子

8月28日から30日、本土の一番西の端、3方を海にかこまれた、歴史のある山口県下関市で第59回盲女性全国大会がありました。
8月30日は台風の影響ですごい雨でした。
レポート発表は、よそおいとみだしなみのおしゃれ についてでした。
各ブロックからの代表者9人は、それぞれに、家族の人たち、ガイドボランティア、お友達、またはお店の人たちに教えてもらいアドバイスをうけながら、頭の先から足の先までおしゃれに気を使っておられました。
ただ、服装や化粧だけではなく、姿勢や、内面もとても大事なことだそうです。
この土地は阿部総理の出身地ですので、そうそうたる国会議員の挨拶でした(皆さん秘書でしたが)。

 

■第2回埼玉県視覚障害者福祉大会のお知らせ(第二報)
実行委員長 渡辺 茂夫
実行委員 大木 浩

第2回福祉大会の詳細をお知らせ致します。皆様のご参加をお願い致します。

●スローガン
○視覚障害者が移動する際の課題に自ら取り組み、社会に働きかけることで目指そうバリアフリー社会の実現を!
1.目的
県内の視覚障害者が一堂に会し、日頃の問題に対して意見交換を行ない自ら行動する事により、社会を構成するすべての人々と共に手を取り合って暮らせるバリアフリー社会の実現を目指すことを目的とする。
2.主催
社団法人 埼玉県視力障害者福祉協会
3.後援(順不同)
埼玉県
埼玉県議会
社会福祉法人 埼玉県社会福祉協議会
社会福祉法人 埼玉県共同募金会
社会福祉法人 日本盲人会連合
特定非営利活動法人 埼玉県障害者協議会
NHKさいたま放送局
朝日新聞さいたま総局
毎日新聞さいたま支局
読売新聞さいたま支局
産経新聞社さいたま総局
埼玉新聞社
FM NACK5
4.期日
平成25年11月10日(日)
5.会場
埼玉県障害者交流センター
〒330-1522
さいたま市浦和区大原3-10-1
TEL:048-834-2222
(JRさいたま新都心駅から連絡バスがあります)
6.日程
10:00 受付      ホール
10:30 開会・式典   ホール
11:15 全体会議    ホール
11:30 昼食      分科会会場
13:00 分科会
第1分科会(バリアフリー) ホール
第2分科会(交通問題) 第3&第4研修室
14:15 記念講演    ホール
「視覚障害者が体験した東日本大震災 福島県南相馬市にて」
講師  矢島 秀子 氏
15:00 全体会議    ホール
15:20 閉会式
15:30 終了
矢島秀子氏プロフィール
1942年 福島県南相馬市生まれ
1999年 網膜色素変性症で失明
2011年 東日本大震災に遭遇
7.福祉機器展示及び販売(11:30~13:00) 第2研修室
池野通建株式会社、 KGS株式会社
株式会社ラビット、 アイネット株式会社
株式会社タイムズコーポレーション
日本盲人会連合 用具購買所 等

 

■お知らせ(詳しくは、埼視協事務所までお問い合わせください)

1.平成25年度 芸能大会

主催:社団法人 埼玉県視力障害者福祉協会
期日:平成25年12月8日(日)
場所:熊谷市立市民ホール(中央公民館)
開始時刻など詳細につきましては決定次第お知らせ致します

2.クリスマスコンサート
~ジャズの生演奏を間近で聴いてみませんか?~

主催:埼玉県障害者交流センター
日時:平成25年12月15日(日) 開場12時30分、開演13時00分
場所:障害者交流センター  ホール
費用:大人 500円(中学生以下無料)
お問合せは直接、障害者交流センターまで(電話:048-834-2243)

3.パソコン教室

主催:埼玉県障害者社会参加推進センター
共催:(社)埼玉県視力障害者福祉協会
日時:12月~2月の第2・第4土曜日 全6回
場所:本会事務所2階会議室
定員:5名
詳細につきましては決定次第お知らせ致します

4.デイジー図書再生機プレストーク 講習・体験会

主催:(社)埼玉県視力障害者福祉協会
後援:シナノケンシ株式会社
日時:平成26年 1月15日(水)
場所:熊谷市障害福祉会館(予定)
詳細につきましては決定次第お知らせ致します

5.埼視協事務所からのお願い

会員の皆様への情報連絡の方法を整理しています。
現在のご連絡方法から 点字・墨字・メール等に変更をご希望の方は協会事務所または各支部の支部長様までご連絡願います。メールに変更の場合はメールアドレスも同時にご連絡をお願い致します。
また、ご連絡先の御名前や御住所などに間違いがありましたならば同様に、協会事務所または支部長様までご連絡をお願い致します。
皆様のご協力を宜しくお願い致します。