埼視協通信 No.10(2013年12月発行)

2013年12月10日 埼視協会報

■会長の想い  岡田 ひろみ

市内の小学校で視覚障害のある人がどんな生活をしているのか話をしてきました。
各支部でも盛んに行われている啓蒙啓発事業です。9歳、10歳の児童は45分という短い時間でも多くのことを習得するのには毎回驚きます。先日こんな質問が出ました。「目で見えない代わりに耳で聞くのと手で触るほかにもありますか?」この少女が言うように視覚を補っているのは聴覚と触覚が大部分を占めています。それに嗅覚。味覚は私の場合はあまり…。
この子が10年後、20年後どのような成人になっているのか…期待しています。

少しづつではありますが、こうした各地での地道な活動が福祉の理解へと繋がってゆくのでしょう。
「雨だれ石を穿(うが)つ」の思いで。

■健康体操に参加して!  越谷支部 山崎 和雄

体操中の写真1 体操中の写真2

小雨まじりの10月29日(火)に本部主催による健康体操の講習会が、越谷市の中央市民会館3階のホ-ルで行われました。参加者は、埼視協会員が17名、ボランティアさんとガイドさんとで13名、合計で30名でした。
講師の方は越谷市の健康保険センタ-から3名。それとハッポチャンという‘ゆるキャラ’みたいな着ぐるみにも参加いただきました。
ハッポチャンというのは越谷市だけではなく埼玉県全体の健康大使だそうです。ハッポチャンを紹介したとたん、みんなでいっせいに触りまくったのでちょっとかわいそうな気がしました。
このマスコットをキャラクタ-にして越谷市では、独自の健康体操をつくりました。そしてそれを‘ハッポチャン体操’と名づけたそうです。
第一部はラジオ体操第一を、第二部はハッポチャン体操を教えていただきました。ラジオ体操を一度にこんなに体操したのは、初めてでした。練習も含めて10回は、やったと思います。
最近、五十肩の症状が出てきていたので、3回目か、4回目ぐらいまで、肩が痛くて腕が上がりませんでした。
そんな時、講師の方に「大丈夫ですか」と声をかけられてしまいました。「これはまずいな!」と思い、無理して続けていたら、なんと五十肩の症状が楽になってしまいました。
このことひとつをとっただけでも参加して本当によかったと思っています。
今までは、ラジオ体操なんてダラダラやるか、イヤイヤやるかのどちらかでしかやってきていませんでしたから、ポイントをちょっと教えていただいただけでも汗は出てくるし、運動になることがよくわかりました。
動かしているところを意識して、手の指先をしっかり伸ばして、足のふくらはぎをしっかり伸ばして、おなかは前に出さないで、腹式呼吸で行えば完璧です。健康になれます。
第二部のハッポチャン体操は、一度では難しすぎて覚えられないので、何箇所かを教えていただき、後は講師の方が踊ってくれて終わりました。
岡田会長を始め今回参加いただいた皆さん本当にお疲れさまでした。

■第27回 STT関東ブロック大会に参加して  戸田支部 横手 勤

昨年、今年、関ブロに出場する事が出来、昨年は緊張と寒さの為、自分らしい試合が出来ず、悔しい思いをしました。
その教訓を生かし、緊張と寒さの中でも自分らしい試合が出来る様になる事と感じ、今年は試合場が交流センターと言う地の利をえて、自分らしい試合が出来たと思います。

今年は男子1人、女子4人の出場で、女性陣は初出場、何年ぶりかの出場、連続出場、補欠の人、六人での月一回の練習を通じて、STTやそれ以外の話にも花が咲き、初めは遠慮がちだった人達も会を重ねるごとに冗談も言いあえる仲になり、チームとして最高の雰囲気が出来あがり、全員自分の持ち味を発揮した試合が出来た様に思います。
女性陣の試合ぶりを後で聞いて、改めて埼玉県は女性が強い県だと感じました。

■第27回日盲連関東ブロック協議会STTさいたま市大会の競技結果

11月23日(土)、24日(日)の両日、埼玉県障害者交流センターにおいて開催された「第27回日盲連関東ブロック協議会STTさいたま市大会」の競技結果は以下の通りでした(敬称略)。
2日間で約320名の参加があり、(社)埼視協からは、渡部晃子選手、横手勤選手、岡田ひろみ選手、大井田弘子選手、丸山恵美子選手が出場され、みなさんに頑張っていただきました。
選手の皆様、大会役員の皆様ご苦労様でした。

1.個人男子の部: 優勝・小川 誠(群馬県)、2位・横手 勤(埼玉県)、
3位・宮澤 三夫(さいたま市)。
2.個人女子の部: 優勝・山崎 道子(さいたま市)、2位・藤枝 文江、
(茨城県)、3位・高橋 ミヤ(神奈川県)。
3.団体の部  : 優勝・さいたま市、2位・茨城県、3位・横浜市。

■平成25年度 芸能大会の開催

平成25年12月8日(日)晴天にめぐまれ、熊谷市立市民ホール(中央公民館)において平成25年度埼玉県視力障害者福祉協会 芸能大会が盛大に執り行われました。
今年は歌だけではなく、楽器演奏の部もあり大変和やかで盛り上がった大会となりました。ご参加の皆様ご苦労様でした。

結果は次の通りでした。
埼玉県知事賞・会長賞:(越谷)富樫 千恵子様 「瞼の母」
埼玉県議会議長賞:(越谷)塚村 たえ子様 「女酒」
熊谷市長賞:(越谷)及川 淳子 様 「旅愁」
熊谷市議会議長賞:(熊谷)岡田 ひろみ様 「津軽海峡冬景色」
審査員賞:(寄居)渡辺 かつ子様 「幸せはどこに」
審査員賞:(幸手)渡辺 のり子様 「りんごの唄」

■福祉大会の報告  実行委員長 渡辺 茂夫

第2回埼玉県視覚障害者福祉大会が平成25年11月10日(日)埼玉県障害者交流センターで開催されました。
参加人数は約100名にもなり、式典、大会、分科会、講演会、福祉機器展示即売会ともに大変盛況な大会となりました。
ご出席いただきました皆様に御礼申し上げます。
内容(概略)およびアンケート結果は以下の通りです。

1.期日:平成25年11月10日(日)
2.会場:埼玉県障害者交流センター
3.スローガン:
「視覚障害者が移動する際の課題に自ら取り組み、社会に働きかけることで
目指そうバリアフリー社会の実現を!」
4.分科会:●第1分科会 「バリアフリー」
助言者:(社福)日盲連 大橋 由昌 様
●第2分科会 「交通問題」
助言者:(社福)日盲連 時任 基清 様
5.記念講演:「視覚障害者が体験した東日本大震災」
講師  矢島 秀子 氏
6.決議:「バリアフリー」、「交通問題」に関する18項目の決議が採択されました。

■第2回福祉大会のアンケート集計結果  実行委員 大木 浩

1.アンケート回答数
(1)墨字18人、 (2)点字1人、  合計19人
2.アンケート内容及び回答
(1)今回の福祉大会についてお聞きします。
問1 分科会はいかがでしたか。
1.参考になった          13 (68.4%)
2.まあまあ参考になった     4 (21.1%)
3.どちらでもない          0
4.あまり参考にならなかった   1 (5.3%)
5.参考にならなかった       0
6.回答なし               1 (5.2%)
問2 参考にならなかった理由は何ですか。
〇自分の意思を伝えるべき、内容はあまり参考にならなかった
問3 今回の講演はいかがでしたか。
1.参考になった          12 (63.2%)
2.まあまあ参考になった     3 (15,8%)
3.どちらでもない          1 (5.3%)
4.あまり参考にならなかった   0
5.参考にならなかった       0
6.回答なし              3 (15.7%)
問4 参考にならなかった理由は何ですか。
〇声が小さくて聞きにくかった

(2)次回の福祉大会についてお聞きします。
問5 次回の分科会のテーマは何を希望委しますか。
1.生活               7 (31.8%)
2.職業               1 (4.5%)
3.バリアフリー           5 (22.8%)
4.交通問題            1 (4.5%)
5.法律               3 (13.7%)
6.災害               4 (18.2%)
7.その他(具体的に教えて下さい)  1 (4.5%)
問6 次回の講演はどのようなものを希望しますか。
1.楽しいお話           4 (21.1%)
2.楽しい音楽           2 (10.5%)
3.視覚障害者に役立つお話 11 (57.9%)
4.その他 具体的に教えて下さい 0
5.回答なし             2 (10.5%)
問7 役立つお話はどんなものを希望しますか。
1.障害者権利条約               0
2.障害者差別禁止法              2
3.障害者総合支援法              0
4.同行援護法                  5
5.視覚関係の最新医療(IPS細胞等)    2
6.障害者に対する高齢者施設の現状    6
7.災害(水災害、風災害等)          0
8.その他 具体的に教えて下さい      0
問8 福祉大会全般についての意見や要望
〇沢山の情報を得ることが出来た。今後も福祉大会を継続して欲しい。
〇初めて参加したが大変参考になった。
〇大会日程や場所は今後も同じでやって欲しい。
〇災害時に対する日頃の心掛けの大切さを実感。
〇災害時のラジオの必要性を改めて実感した。
〇第1分科会は時間内にテキパキと進行していて良かった。
〇分科会は全盲と弱視を分けてやって欲しい。
〇もっとPRして多くの方の参加を要望。
〇帰宅のバスや電車の都合があるので閉会の時間は予定通りに終えて欲しい。
<理事会で発表された各支部の反響>
〇アンケートを書く時間がなかったので提出できなかった。
〇終了時間後に帰ると暗くなってしまい危険なのでもっと早く始めて早く終わらせるか。
開催時期を早くして陽の長い時にやって欲しい。
〇分科会はもっとこじんまりとした少人数で発言し易い雰囲気でやって欲しい。
〇今回の分科会のテーマは似ていたので1つにしてやった方が良いと思う。
〇欅(けやき)という団体の方の反響としては始めて参加したがとても良かったとの事でした。
〇欅という団体で参加できなかった人から行きたかったという意見があるので、
来年は展開する団体をもっと広げて欲しい。

■お知らせ

(詳しくは、埼視協事務所までお問い合わせください)

1.パソコン講座のお知らせ

パソコンを使いたいけれども難しいのではと敬遠されていた方、メールは使うけれどホームページはまだという方、この機会にぜひチャレンジしてみてください。
尚、先着順のため、支部ごとではなく個々の申込でかまいません。
日時:1月25日(土)、2月8日(土)、2月22日(土)、3月8日(土) いずれも時間は13時30分~15時30分まで
場所:埼視協事務所 2階
定員:5名、(お申込み先着順)
内容:「文字入力」「メール」「インターネット」

2.デイジー再生機の体験・説明会

1月15日(水)13時30分~15時 まで、シナノケンシ?のプレクストークPTR2の体験説明会及びプレクストーク取扱説明会を行います。
デイジーに興味のある方や既に持っているけど使い方がちょっとわからないという方はどしどしご参加ください。
場所は、埼視協事務所です。
お申込みは、各支部長または埼視協事務所まで。

3.災害義援金の募集

日盲連ではフィリピン台風被害における被災視覚障害者への義援金を募集しています。埼視協事務所にてまとめていますのでご連絡ください。

4.障害年金のお知らせ(視野障害の認定基準が変更されました)

平成25年6月1日から眼の障害認定基準が改正され、視野の障害の2級の基準が一部追加されたため今まで該当しなかった方が該当する可能性があります。
現在3級と認定されている方も2級になる可能性があります、かかりつけの医師にご相談ください。
(改正前)両眼の視野が5度以内(I/2視標)
(改正後)(1)両眼の視野が5度以内(I/2視標)
(2)次のいずれにも該当する方も2級に該当します。
(a)両眼の視野が10度以内(I/4視標)
(b)中心10度以内の8方向の残存視野のそれぞれの角度の合計が56度以下(I/2視標)

5.埼玉県障害者交流センターからのお知らせ

(1)朗読講座(上級)
日時:1月8日、15日、22日、29日、2月5日(全5回水曜日)
定員:15名
申込:12月1日から22日(日)
対象:朗読を学んだ経験のある方、全5回参加できる方

6.常陽銀行様のご厚意により、2014年カレンダー(点字版)をいただきました。

埼視協通信に同封致しました、ご利用下さい。
尚、東京ガス様からの卓上型カレンダー(点字版)も40部あります。
ご希望の方は埼視協事務所まで直接ご連絡ください、お送りします。

7.視覚障害者がつくるホームページのご紹介

視覚障害の方が体験したチョットいい商品(冷凍食品やATMなど)や生活の知恵が紹介されているサイトです。
参考までにご紹介します。 URLは、http://leaduser-home.i-d-sol.com/ です。

8.会報の文字やご住所等の変更についてのお願い

埼視協事務局では会員の皆様へのご連絡方法の整備を行っています。
この埼視協通信を、点字や墨字やデイジーまたはメール等に変更をご希望の方は協会事務所か各支部の支部長さんまで連絡願います。メールをご希望の方はメールアドレスも同時に連絡願います。
また、ご連絡先の御名前や御住所などに変更がありましたら、同様に協会事務所か支部長さんまで連絡をお願い致します。

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