埼視協通信 No.70(2024年1月発行)

2024年1月10日 埼視協会報

■年始挨拶

謹んで新年のお慶びを申し上げます。
 昨年中は当会事業にご理解ご協力いただき誠にありがとうございました。今年も役員、職員一同皆さまのご協力が得られるよう職務に励んでまいります。昨年同様変わらぬご協力をお願いいたします。皆さまの健康と穏やかな一年でありますことを心よりお祈り申し上げます。
令和6年1月
理事、監事、職員一同

■会長の想い   田口 茂

  皆さまには穏やかな新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。今年も旧年同様当会事業へのご協力をお願い申し上げます。
 正月気分を吹っ飛ばす震災が1日に発生しました。津波警報が発表された直後、NHKアナウンサーは「すぐに避難すること!」と強い口調で呼びかけていました。これは東日本大震災のとき「避難してください」の呼びかけ方は弱い印象になってしまうという反省からだと聞いたことがあります。建物の倒壊、道路の隆起など甚大な被害がおきているようです。いつ、どこで起きても不思議ではない地震。気持ちが折れそうですが、もう一度防災について考えたいと思います。
 令和3年に改正された障害者差別解消法は今年4月より施行されます。これにより民間企業においても障害者への「合理的配慮」が義務となります。何が差別なのか、特別扱い、甘えではないのか議論される場面が出てくるかもしれません。皆さんと一緒に考えていきましょう。そのためにも皆さんの体験や意見をお寄せいただきたいと思います。
 日常生活用具の拡大読書器は物価高の影響で値上げされています。そこで日本ロービジョン学会、日本眼科学会、日本眼科医会、日本視能訓練士協会の4団体が連名で全国市町村担当部局に給付基準額の上限を見直すよう要望し、既に基準額を見直した市もあるとの連絡が日視連よりありました。致し方ないとはいえ日常生活用具に影響が出るとは考えていませんでした。
 昭和29年生まれの方は、今年「古希」を迎えます。私もその一人です。千昌夫の「古希祝い」という歌があります。私は、これを練習して芸能大会で披露することとエンディングノートを書くことを今年の目標とすることを決めました。(ちっちぇえ目標!)

☆法人認可50周年記念タンブラーをお分けします☆
 法人認可50周年記念式典・祝賀会にご出席いただいた方にお配りした記念タンブラーを数に限りがありますが、1個1,500円でお分けします。タンブラーは紺色をベースに「saishikyo」と白抜き印字されています。
 同封されている振込用紙でお支払いください。なお、送料、振込手数料は埼視協が負担いたします。

■新年を迎えて    副会長 大井田 弘子

 謹んで新春のお慶びを申し上げます。
年が改まり、厳しい寒さの中にも清々しさが感じられるきょうこの頃ですが、皆さまは、どのような新年をお迎えでしょうか。
 さて、2024年は辰年 十二支の中で唯一の想像上の動物 竜にまつわることわざに、竜頭蛇尾(りゅうとうだび)があります。
頭は竜なのに、尻尾は蛇。「なんだかスゴイのが来たなと身構えたら、そうでもなかった」「初めは勢いがよいが、終わりは振るわない」「期待外れの結果に終わる」などの意味があるそうです。
今年は、皆さまの期待に沿えるよう、どこから見ても「竜」と言われるような威厳のある言動を心掛けたいと思います。「どこから、どう見ても豚そのものでしょう」なんて声も聞こえてきそうですが…。
 今年も微力ながら、副会長として、理事監事並びに職員とともに、田口会長を支え、一つずつ着実に事業を遂行していきたいと思いますので、会員の皆さまの更なるご支援とご協力を賜りますようよろしくお願いいたします。
 結びに、皆さまのご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げ、新年のあいさつとさせていただきます。

■新年を迎えて    副会長 石川 晶夫

 会員の皆様
昨年中もお世話になりました引き続き本年も宜しくお願い申し上げます。
 昨年6月は公益も一般も役員改正の年でした。総会では皆様からの承認をいただき、感染症も5類となり少しずつ事業も再開できるようになり感謝しております。
 また、公益社団には待望の若い理事に谷田光一さんと小林子瑞さんのお二人が加わっていただけたことを嬉しく思っています。若い会員さんを募って行こうと協力してもらえるようお願い申し上げます。
 本年も会員様が健康で過ごせることをお祈りいたします。

■関ブロ千葉県大会提出議案

 3月3日・4日開催の関東ブロック協議会千葉県大会に当会からは次の3件の議案を提出しました。(各分科会の議案提出は1件までです)
 なお、眼球使用困難症を身体障害者手帳交付対象とする議案は6月開催の全国大会熊本大会に提出します。
生活分科会:同行援護自己負担算出は、利用者のみの課税額を対象とするとともに負担額の上限区分を細分することを要望します。
バリアフリー分科会:セルフレジをスムーズに利用するため「サポート店員」の配置を要望します。
職業分科会:無資格マッサージの取り締まり強化を要望します。

■フラワーアレンジメント講習会に参加して    熊谷支部 小島 千鶴

 私は、一昨年に続き昨年12月19日に熊視協主催(熊谷市障害者相談支援センター委託事業)が開催したフラワーアレンジメント講習会に参加しました。
講師は、一般社団法人Nフラワーデザインインターナショナルで活躍されている白石由美子先生をはじめ3名のアシスタントの方々です。
講習会では、春をテーマにしたアレンジメントを制作しました。
題材となる、チューリップや臘(ろう)梅(ばい)など、沢山の花などの他、周りを彩る葉まで、すべて用意をしていただいた上に、先生とアシスタントの皆さんは、配置の仕方、バランスの取り方などを丁寧に教えて下さりました。
また、参加者一人ひとりの作品を見ながらアドバイスを下さり、とても参考になりました。
私は、普段自分でフラワーアレンジメントをする機会がないので、とても勉強になりました。先生の教え通りに、付き添いのガイドさまと花を配置していくと、次第に作品が形になっていくのと春の香りが漂ってきたことが楽しく感じました。
また、講習会に参加した皆さんと交流することができ、とても有意義な時間を過ごすことができました。
今回の講習会で学んだことを活かして、これからもフラワーアレンジメントに挑戦したいと思います。
ここからは、具体的な私なりの感想のまとめです。
先生の教えはわかりやすく、とても参考になりました。参加者一人ひとりの作品を見ながら、アドバイスを下さり、とても丁寧でした。講習会の雰囲気もとても良く、先生や参加者の皆さんがとても温かく、和やかな雰囲気で講習会が進みました。今回の講習会に参加して、フラワーアレンジメントの楽しさを改めて感じました。今後も、熊視協恒例行事として開催していただきたいと思っています。

■「熊視協STTクラブ」活動レポート   報告者 中谷 美智明

埼視協通信をご覧の皆様、明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い申し上げます。
さて、熊視協では休止していたSTTの活動を再開し、本年5月で丸2年となります。毎月第2・第4月曜日、午後1時から午後3時30分までの短い時間ではありますが、熊谷市市民体育館で付き添いの同行ガイドさまのご協力もいただき、明るく元気に「ラリーね」を合言葉に練習に励んでいます。
昨年は普段の練習の成果で、上手な人は更に上手に、そうでない人はそれなりにレベルアップできたようです。
日頃の練習成果を発揮する場として5月には「熊視協STT杯」を12月には「熊視協STT年忘れ杯」のミニ大会を開催いたしました。5月の「熊視協STT杯」の結果は、優勝竹田さん・準優勝赤星さん・3位坂本さんでした。12月の「熊視協STT年忘れ杯」の結果は、優勝前田さん・準優勝坂本さん・3位赤星さんでした。
各優勝者には立派な優勝カップが贈呈されました。
参加者の皆さんは、普段の練習とは違った緊張感の中で、白熱した試合を繰り広げていました。
普段の練習やミニ大会を通して、仲間との交流を深め、参加者各々のレベルアップにつなげることができたのではないでしょうか。
また、今後も定期的にミニ大会を開催し、クラブの活性化に努め、埼視協主催の試合にも参加できるようクラブ内で切磋琢磨して行きたいと思っています。

■文芸コーナー

《詩》
深谷市部  黒木 義雄
「いとこの君へ」
令和五年十一月一日  私は君が眠る墓の前にいた
三五年ぶりの再会
最後に会ったのは 私の結婚式の時だったね
生きている間に 一度でもいいから 会いたかった
どうしても話したいことがあった
私と君は同学年 兄弟のように育った
お互いのことを よく知っている仲だから
私が話したいことを 察知していたのでしょうね
私と会うことを 避けていましたね
この世にいない君に 私が話したいことは
伝わらないかもしれませんね
しかし埼玉から大阪まで 墓参に来た想いを
仏様も理解してくれるでしょう
定年になったばかり これから時間が作れると思ってたのに
六五歳で旅立つなんて 早すぎるよ
話したいことは 百歳までお預けだからな

《川柳》
上尾市  岡田 清  
課題  手 
・手の中で 育てすぎたと 嘆く親  
・手を焼いた 子供に今は 介護され   
・再開に 苦労の跡が 手に残る   
・今日も又 指輪に残る 罪の跡   
・逆風も 逆手にとって くぐりぬけ   

熊谷支部   木村 茂
・一族で はしゃぐ議事堂 今消沈

《短歌》
川口支部   大井田 弘子
・かさかさと 落ち葉踏みしめ 夜の道 街灯頼りに 家路を急ぐ
・部屋の隅 お役目終えた 扇風機 ああ暑かったな 今年の夏は
・運動会 ママを目指して まっしぐら ハイハイ競争 笑顔でゴール

朝霞市   高細美代子
・高尾山 秋風吹いて 髪揺らす 階段きつし 頂上めざす
・霜柱 きしむ足音 なつかしや いまは残らず 家立ち並ぶ 

熊谷支部   熊谷 昭夫
・背後から 靴音響く 夜十時 人影はなく背筋が凍る
・研修に 伊能忠孝住んだ町 偉業の人をガイドで学ぶ
・イチョウの葉 色づく事を忘れたか やっと師走に間に合う落ち葉
・ツツジ咲き 暖冬の街 人々に 地球の未来考えさせる
・早朝に 白鷺(しらさぎ)1羽 掘り割りに 何待つのやら 身じろぎもせず
・カン高く 鳴く百舌鳥(もず)の声 見上げれば 小枝の先に何か蠢(うごめ)く

■「でるでるくらぶ」ジョギングウオーキング事業

埼視協通信をご覧の皆様 あけましておめでとうございます。
旧年中は、同行ガイド様やボランティア様のご協力のもと、多くの皆様に参加をいただき、第1火曜日・第3日曜日のでるでるくらぶを開催することができましたこと、厚く御礼申し上げます。
昨年は、天候不良や猛暑等による中止は在ったものの、両日ともに毎回40名(同行ガイドさま含む)を超える皆様に参加をいただき感謝申し上げます。
今年も、皆様の健康と安全を第一に「楽しいでるでるくらぶ」を続けていきたいと考えておりますので、引き続きのご理解とご参加をお待ちしております。
また、行先や詳細につきましては、これまで同様に、メーリングリスト(ML)にてお知らせをさせていただきます。
尚、第1火曜日につきましてはボランティア様のご協力がありませんので必ず同行ガイド様、もしくはどなたか同伴者との参加をお願いいたします。
第3日曜日につきましても、事前に連絡の上でボランティア様の協力が受けられるかの確認が必要となりますので、ご理解のほどお願い申し上げます。
☆問い合わせ、連絡先 
第1火曜日担当: 中谷美智明   
携帯電話番号:090-2919-4347
メールアドレス:78oyazi@gmail.com
第3日曜日担当: 渡辺 清・小林子瑞(こづえ)
渡辺 携帯電話番号:090-1434-8239 
事務所 電話番号 :048-522-222小林まで。 
メールアドレス :contact@saishikyo.com

■「あいナビ談話室」

 会員の皆様
日頃、当会事業にご協力ご理解いただき感謝申し上げます。
 今まで参加いただけました会員様、また参加されたことのない会員様、引き続き参加いただけますようお願い申し上げます。
 本年も第3火曜日の午前9時~正午まで、ティアラ4階熊谷男女参画センター(ハートピア)で談話室を開放しております。
 会場の変更があるときは埼視協MLでお知らせさせていただきます。ML会員様以外の方もお誘いいただけましたら幸いです。
9時から正午までにご来所ください。
パソコン、ブレイルメモ、スマホなどの便利な使い方や困った時のできる限りのお手伝い、視覚障害のための困りごとの相談など、参加者がお互いに情報や体験をもとに解決策を考えます。
☆様々なデバイスを紹介していきます。
「オーカムリード」はペン型の音声読み上げデバイスで、カメラで捉えた文字を音声情報として読み上げてくれる機械になっております。日常生活で文字を読むことに困難を感じている方の新たな支援デバイスとして開発されています。是非、体験してみてください。
 先月の「あいナビ談話室」にはエンジェルアイの楊(ヤン)社長が来室いただき、今まで紹介しておりましたメガネに付けるものではなく、卓上型のエンジェルアイを紹介していただきました。
 11月には、ものつくり大学のビチャイ教授が「転落防止白状」の最新型を改めて紹介いただきました。
 皆様「あいナビ談話室」に来室いただけますようお願いいたします。
☆3月の「あいナビ談話室」は部屋をお借りできなく、2月に来室いただいた会員様と相談して、3月については中止するか、他の場所で集まれたらいいと考えておりますので、石川まで問い合せを宜しくお願い申し上げます。
 石川晶夫 携帯 090-3090-5181
 メールアドレス akio-c@agate.plala.or.jp

■会員参画推進事業   田口 茂

 会員または各支部で企画した事業を埼視協が応援します。
 本部で企画した事業に参加するだけでなく、「こんなことをやりたい」という企画を出してください。「みんなで考え みんなが参加」 埼視協事業を活性化しましょう!
事業の流れ
①会員個人または支部から大まかな企画を事務所へ連絡してください。
②企画書を提出してもらいます。記載内容は立案者と相談しながら記入します。
③11月末までに提出された企画書は1月の理事会で審査し実行の可否を決めます。
*流れ:11月末までに提出→1月理事会で審査→4月以降の実施
④実施が決まったら当会より30,000円補助します。参加者を募ってください。本部も実施にむけてお手伝いします。
この事業の流れは上記のようになりますが、当分の間は進捗状況などを考慮し、流動的に運用していきます。

■事務所からのお知らせ

①継続して20年以上在籍している会員の方を表彰します。
毎年、対象となる会員を10名程度表彰します。
 支部長の皆さまにはお手数ですが所属会員の生年月日、入会年月を事務所へ報告していただけるようお願いします。
②福祉授業・マッサージ奉仕実施報告書の提出について
 視覚障害者の啓蒙啓発事業の一環として、学校等へ講師派遣をした支部や福祉関係の行事、老人ホームなどでマッサージ奉仕をした支部はありませんか。
 このような活動を実施した支部には、赤い羽根共同募金会助成により活動費を補助します。
実施報告書に実施先から署名と捺印をいただき、年度末に事務所へ提出してください。実施報告書は事務所に用意してあります。
③住所、お名前、アドレスに変更がありましたら事務所への連絡をお願いします。

■会員募集

お知り合いで一緒に活動していただける県内在住の視覚障害者をお誘いください。一緒に活動していきましょう!

■埼視協通信原稿募集

 この通信は奇数月に発行しています。支部活動、行事に参加した感想、身の回りの出来事、文芸コーナーなど皆さまからの原稿を募集します。
随時募集していますが、奇数月の5日までに寄せられた原稿をその月の通信に掲載します。
原稿はメール送信、または掲載したい内容を石川に伝えていただければ石川が原稿をおこします。気軽に投稿してください。
★原稿投稿先
 石川晶夫 メール akio-c@agate.plala.or.jp
        携帯  090-3090-5181
*埼視協通信は、墨字、デイジー、メールで皆さまにお届けしています。現在の読み方の変更を希望される方は事務所へ連絡してください。

■歩行訓練

当会では、歩行訓練を希望する県内在住の視覚障害者に歩行訓練を行っています。
 歩行訓練士  中村 透氏(元日本盲導犬協会訓練部長)
 対象  県内在住の視覚障害者
 訓練場所  訓練希望者の希望場所(ただし県内を基本とし、県外へ出る場合でも出発地は県内であること)
 基本訓練時間 1回の訓練時間は90分で最大5回までです。
 問合せ  埼視協事務所 048-522-2222