埼視協通信 No.13(2014年 7月発行)

2014年7月10日 埼視協会報

■会長の想い  岸 邦久

梅雨に入り猛暑や、例年にない大雨の日が続いたりと異常気象が続いておりますがいかがお過ごしでしょうか。
総会も皆様のお蔭で無事に終えることができ、心より感謝いたします。
6月に大分県で行われました日盲連の全国大会は、約1,500名の参加者のもと、大いに意義のある大会でした。
スローガン「作ろう視覚障害者の新職業」「めざそう安全安心な町づくり」「進めよう合理的配慮の当たり前の社会」「ゆるすな無資格マッサージの横行」とのスローガンの中で、どこの会も会員の減少、高齢化や財源の確保などの問題を抱えていました。
埼視協もこれらの問題に真剣に取り組んでいかねばならないことを痛感致します。
さて以前より申請をしていた公益法人の認可が無事に降りました。会員の皆様にはご協力およびご支援をいただき誠にありがとうございました。
これから公益法人のスタートラインに立ち、私も微力ながら今まで以上に会の為に尽力してまいります。皆様にもご支援ご協力のほど宜しくお願い申し上げます。
これからが夏本番です、皆様体調管理をしっかりとして元気に過ごしましょう。

■埼視協26年度定期総会及び公益法人取得の報告  宮城 正

今年度の定期総会は、平成26年5月25日(日)に熊谷市中央公民館(市民ホール)にて第一部式典、第二部会議の構成で開催いたしました。
第一部は、開会宣言・会長挨拶から始まり来賓として埼玉県知事のメッセージを披露していただき、埼玉県会議員のお二方と熊谷市社会福祉協議会会長よりご挨拶を賜りました。
第二部は出席者と委任状を合わせて4分の3を大幅に上回る会員諸氏のご参加により、質問及び貴重なご意見をいただきながら、全ての議題が承認され総会が終了しました。
また当会の長年の悲願としておりました公益社団法人格の取得が6月6日(金)に開催された「公益社団法人認可に関する審議会」において遂に達成されました。これも一重に、長きにわたり我らの真摯な取り組みとそれを支えて頂いた皆さんのご支援のお陰と思い喜び深く感謝しております。
そこで公益社団法人の優位性と一般社団法人との違いについて簡単に紹介させて頂きます。
公益社団法人とは、平成20年に施行された「公益社団法人及び公益財団法人の認定等に関する法律」に基づいて設立される法人を指します。
名称中に「○○公益社団法人」や「公益社団法人△△」というように「公益社団法人」という文字を使うことができますので対外的な信用度が大きく上がります。
なぜなら、公益社団法人の設立には諸条件があり、容易に為せるものではないからです。
例えば公益社団法人をいきなり設立することはできません。
公益となりうると認められた23業種のいずれかで、まずは通常の社団法人として一定期間の活動を行い、その後行政庁に申請し、公益認定等委員会及び合議制の機関に諮問され、認可されると晴れて公益社団法人として活動することが認められるのです。
このように非常に厳しい条件を整えなければならないのですが、その一方で行政庁より公益性があるというお墨付きを得られるわけですから、社会的にとても高い信頼度を得ることができます。また、税制面でも大きく分けて3つのメリットを享受することができます。まず第一に公益目的事業に対して、法人税は非課税となります。(一般社団法人は原則、税率の優遇はなく、一般の法人と同じ税率で課税となります。)
第二に収益事業に対しては法人税率は通常の30%の課税となります。(一般社団法人は原則、税率の優遇はなく、一般の法人と同じ税率で課税となります。)
また、みなし寄附金制度が適用されます。(一般社団法人では適用外です。)これは、法人内で収益事業から利益として計上された資金を非収益事業に係る寄附として損金を算入できるものです。
私たちのこれまでの活動が評価され埼玉県視覚障害者福祉協会が公益法人に認可されたということに誇りを持ち、これまで以上に福祉の向上発展の為に共に頑張りましょう。

■5月20日の農業体験  石川 晶夫

昨年度はかぼちゃを栽培しましたが、今年度は担当の柿沢理事とも相談し、土地も痩せて雑草も大変繁っているようなので、とにかく草取りから始め、耕した後に枝豆を撒くことに決めました。
当日は天候に恵まれ、14名の会員及びヘルパーさん・ボランティアさんと草取りをした後、スコップで耕し、水を撒いた後に枝豆の種を(一部かぼちゃの種も)撒きました。あとは土をかぶせ再度水掛けし、鳥避けの黄色の糸を張り作業を終了しました。
作業終了後の休憩中には熊谷理事がその場で句を読んでくれましたので、二句ほど披露したいと思います。
一、目が見えぬ我らが集い畑仕事 サポートうけて鎌や鍬持ち
二、畝作り豆まき土をかぶせしも 早鳥もきて前途多難か
(本句は、豆を撒いてるときから鳩や烏が近くで待機している様子を見て読みました)

■5月25日の埼視協芸能大会  石川 晶夫

今年度は審査員に柿沼のぞみ先生をお願いし、15名の参加者で審査が行われました。先生からは一人ひとりに審査表をいただき、また全体的な歌のご指導をいただきました。
ご参加の皆様ありがとうございました、来年度もより多くの方のご参加をお願い致します。

次の方々が歌唱部門で受賞されました。
第1位 越谷支部 豊岡 輝子様(会長賞)
第2位 幸手支部 渡辺 のり子様(県議会議長賞)
第3位 熊谷支部 柿澤 昌江様(熊谷市長賞)
第4位 越谷支部 及川 純子様(熊谷市議会議長賞)

第2部では会員の楽器演奏が行われました。
行田支部 小池あさ子様 ハーモニカ演奏
熊谷支部 牧田かおり様 オカリナ演奏
川越支部 宇田川 眞様 ウクレレ演奏
寄居支部 渡辺  清様 ギター演奏で歌もあり
桶川支部 小林 孫一様 草笛演奏(ヘルパー様と二人で演奏)
志木支部 寺橋 義雄様 グランドピアノ演奏

観覧の方々もそれぞれの演奏に合わせ歌っていました。
熊谷理事が総会及び芸能大会中に句をお読み下さったので紹介させていただきます。
一、総会の皆の耳根(にこん)は真剣に 明日の希望は質疑応答
二、会員の多芸多才に感無量 唄や楽器に拍手喝采
三、カラオケに取り組む姿勢息をのむ 審査辛口明日への励み
四、うた仲間うたの心がしみてくる そこにつきたり四人の女性
(今年は4位まで全て女性の受賞でした)

■関東ブロック グランドソフトボール大会優勝報告  伊那支部 渡辺 照夫

平成26年6月7日・8日に群馬県視覚障害者福祉協会主催による「第44回関東地区グランドソフトボール大会兼第14回全国障害者スポーツ大会(長崎がんばらんば大会)グランドソフトボール競技関東ブロック予選会」が前橋市の前橋工科大学運動場で開催されました。
今年は、全国盲学校野球大会 関東地区予選会が同一日に神奈川県で開催されたため、神奈川県が不参加となり、群馬県、千葉県、東京都、栃木県、山梨県、埼玉県の6チームが参加して行われました。
7日は小雨の中、グランド設営、監督会議、審判会議が行われ監督会議はで組合せ抽選が行われました。
埼玉県は、抽選の結果一回戦は不戦勝で準決勝に駒を進めることになりました。
8日 決戦当日、外は曇り、しかし一晩降り続いた雨でグラウンドの状態が・・・・
何とか関係者のご協力で1時間遅れの短縮試合ルールで行うことになりました。関係者の皆様ありがとうございました。
準決勝は、東京都対山梨県の勝者との対戦です。山梨県が実力を発揮して順当に勝利。山梨県は、全国障害者スポーツ大会8度の出場3度の全国制覇を成し遂げた強豪チームです。
相手にとって不足なし。埼玉県は、1点を上げ、1対0で逃げ切り、ギリギリのところで決勝戦へ進出。
決勝戦は、昨年の決勝戦と同様、群馬県との対戦です。埼玉県は2点を先制し、試合を有利に進めましたが最終回に2点を献上、2対2の同点で抽選となりました。
静まり返ったグラウンドに主審の声「6対4で埼玉県の勝ち」、大きな歓声。2月から毎週日曜日に練習してきた結果が実り、見事昨年に続き二連覇を達成、全国障害者スポーツ大会12度目の出場権を勝ち取りました。

尚、全国障害者スポーツ大会は11月1日・2日・3日の三日間、長崎県立盲学校がある長崎県西彼杵郡時津町(にしそのぎぐんとぎつちょう)で開催されます。応援を宜しくお願い致します。
また、来年は埼玉県がこの関東大会を主催致します、久喜市総合運動公園で5月23日・24日開催予定となっておりますので皆さんご声援ください。

ソフトボール試合中の写真 ソフトボール集合写真

■26年度 第1回正しい薬の使い方講座

6月24日(火)に行田市商工センターの会議室で、熊谷市薬剤師会会長の田口先生と松尾先生をお招きし「正しい薬の使い方講座」を行いました。
受講者28名が熱心に先生の講義を聞き、多くの質問に先生が楽しく回答を行ない、あっと言う間に2時間が過ぎてしまいました。
次回の開催場所は未定ですが、とても為になる講座で、かつ楽しい先生です、皆さん是非受講して下さい。

■お知らせ

(詳しくは埼視協事務所又は各支部長さんまでお問い合わせください)

1.日盲連第40回文芸大会の参加作品募集

(1)応募作品:短歌、俳句、川柳、随想・随筆の4部門とし、自作、未発表の作品に限る。
(2)募集期間:平成26年6月1日~7月31日
(3)審査員
・短歌:佐佐木幸綱先生 池田はるみ先生 黒岩剛仁先生
・俳句:松林尚志先生  松井国央先生
・川柳:西出楓楽先生  川端六点先生
・随想・随筆:当山啓先生 竹村實先生
埼視協会員の皆様も是非、ご応募ご参加お願い致します。

2.第三回埼視協福祉大会

11月16日(日)に第三回福祉大会を昨年同様、埼玉県障害者交流センターにて開催を予定しています。
多くの会員の皆様にご参加いただきますようお願い致します。

3.ブラインドテニス教室参加者募集

主催・問合せ・申込み先 埼玉県障害者交流センタースポーツ指導担当
電話048-834-2248、FAX048-834-3333
対象 視覚に障害があり、ブラインドテニスに興味がある方
日時 9月6日、9月20日、10月4日、10月18日、11月8日、の土曜日15時から17時まで
場所 障害者交流センター体育館
定員 15名
申込期間 8月2日(土)から8月23日(土)まで、「第2期スポーツ事業共通申込書」に記入の上、直接交流センターまでFAXまたはEメールにてお申込み下さい。

4.ご住所などの変更についてのお願い

埼視協事務局では会員の皆様へのご連絡方法の整備を行っています。埼視協通信を、点字・墨字・メール・デイジー等に変更をご希望の方は協会事務所か各支部の支部長さんまで連絡願います。
また、ご連絡先のお名前や御住所などに変更がありましたら、同様に協会事務所か支部長さんまでご連絡をお願い致します。

☆随時受付けをしています・・・☆

●歩行訓練
訓練士が希望者の訓練したい場所へ出向いて指導します。