埼視協通信 No.29(2017年3月発行)

2017年3月13日 埼視協会報

■会長の想い  岡村 淳子

日盲連関東ブロック協議会埼玉県大会が盛会に終了しました。
短期間での準備だったため不備なことも多くご迷惑をおかけしましたことをお詫びするとともに、参加者の皆さまには感謝申し上げます。
大イベントを終えて休む間もなく、次年度に向けての予算や事業を検討しているところです。
県からの委託事業費などが減額され、収入も減る中で、どのように運営すべきか苦慮しているところです。
埼視協全体の事業内容を精選する時期にきているのだと思います。
また、見直しをする必要があるのかもしれません。
今後の埼視協のあり方について皆さまよりご意見を頂けますことをお願い申し上げます。
また、元事務職員の不当解雇問題につきましては進捗状況をお知らせしていきたいと思います。
会員の皆さまにお知らせしていくことは私の義務でもあると考えています。
今後ともご理解ご協力をお願い申し上げます。
この通信が届く頃には桜も開花しているのではないでしょうか。
お花見もいいかもしれませんね。

■追憶  加須支部 佐藤 有美子

私は熊谷盲学校の卒業生です。
卒業してから50年以上になりましょうか。埼視協の皆様の中に、どのくらいの同窓生が居られるか気にはなります。現在学校が閉校となり誠に寂しい限りですが、今もって懐かしいです。在学中の、ある日のこと中村春吉校長先生に声をかけられ近々、出かけるのでお供を頼むと言われ、当日上京し出かけた先が何と衆議院議員会館の、りっぱな2階の会議室で一切り全国の盲人会の理事先生方と会議を重ね、昼食後タクシーに分乗して、その当時の首相官邸へ正面ゲートからは入り幾重ものチェックを受けテレビのニュース等でしか見ない大階段を2階に通されゴブラン織りの、りっぱな椅子に会議用の大きな大きなテーブル、窓には重厚なカーテン、歩くたびに体が浮くようなジュータン、私としては場所柄もあり、飲まれて声も出ない状態でしたが間もなくザワザワと10人くらい、そこにお出でになった中の、お一人が当時内閣官房長官黒金やすみ先生だったと記憶しておりますが…。
そこで皆様に労いのお言葉を賜り、握手をしてくださって茶菓の接待をいただき、20分で散会だったようでしたが、そして、もう一カ所、関係省庁にご挨拶したようでしたが、それがいずこか記憶が薄れました。
そして翌日の新聞に視覚障害者郵便無料化に…。と言う見出しが出て夢のような一日と大げさに言わせていただくと歴史の一コマの渦中の隅に己も身を置いて居た思いです。
その良きおりを経験させていただいた中村先生も、とうに鬼籍に入られて久しく
私も間もなく73歳になります。ここまで頑張ってこられたのも地元埼視協と埼鍼会の皆様の暖かい支えのお陰です。あとどのくらいまで続けられるのか神様に委ねてもう少しもう少し楽しみながら働き生きていければ幸いです。
感謝を持って一筆走らせました。

■平成医療学園訴訟の裁判  宮城 寛二

この件につきまして 去る2月15日に東京地方裁判所で第3回口頭弁論が行われました。本会から4名出席しましたが 3名が抽選に外れ傍聴できませんでした。
裁判終了後 別会場で集会が行われました。役員の挨拶の後日盲連の大胡田弁護士から
裁判の基本と今後について説明がありました。説明では この裁判はおそらく最高裁まで行くだろうと思うので4・5年は覚悟しなければということでした。
日盲連から 現在は各団体がそれぞれに行っている19条を守るための運動を統一して幹事会を発足させるべく準備をしている。名称はあんま師等法19条連絡会とする。人選はこれから決めるとのことです。内容は8項目 1・地域対策会議 2・裁判傍聴対策3・街頭宣伝 4・はがき等での運動 5・調査資料の収集 6・寄付 カンパ7・マスコミ 議員などへの働きかけ 8・その他  以上8項目の方針が示された。
次回の口頭弁論は4月19日に開かれる予定です。

■関東ブロック埼玉県大会リポート  田口 茂

2月26日、27日の二日間にわたり[第51回日盲連関東ブロック協議会埼玉県大会]が当事者と関係者を合わせ400名を超える方々を迎え大宮ソニックシティで開催されました。
26日午後1時から埼玉県知事をはじめ多くの来賓のご臨席のもと開会式典で大会の幕が開かれました。
朗読ボランティアの新井道子さんが司会を務め、冒頭の開会宣言ではマイクに頭をブツケルという失敗をやらかし、来賓祝辞のなかで軽くイジられる場面もありました。
主管団体挨拶では[昨年10月、急遽会長を引き受け会場の手配ミス、解雇問題などトラブル続きの中、多くの方々の協力を得て、この日を迎えられたことに感謝します]と岡村会長が謝辞を述べ役員全員が起立して謝意を表しました。
来賓の皆さまからの祝辞、祝電、メッセージ披露などの式典に引き続き、自らが車椅子生活をされ障害者施策アドバイザーとして活躍されている尾上浩二氏により[障害者差別解消法について]をテーマに記念講演が行われました。
午後3時からは[生活][バリア][職業][青年部][女性部]の五分科会に別れ、視覚障害者の抱える問題について熱い意見交換がなされました。
午後6時30分からはパレスホテルで200名が参加して懇親会が行われました。
[予算の都合で飲み放題ではありません]と会長が宣言すると笑い声とともに[了解]の拍手がおこり和やかな雰囲気で開園しました。
全盲のシンガーソングライター木下航志さんのピアノ演奏と歌声をBGMに食事を楽しみ親交を暖めアカペラで自慢のノドを披露するなど楽しい懇親会となりました。
二日目は午前9時30分から大井田理事の司会で全体会議が始まり分科会座長報告、関東ブロック事業報告、日盲連情勢報告、宣言文、決議文を川口支部の藤原さん、行田支部の久保田さんが読上げ、それぞれ承認されました。
次回主催団体長挨拶、渡辺理事の音頭で万歳三唱をして大会は締めくくられました。
この席で鈴木事務局長、笹川都盲協会長より職員、理事への労いの言葉があり
会場から大きな拍手をいただきました。
参加された皆さまからは[会長の挨拶に旨が熱くなったよ。][よくやった。がんばりましたね]などお褒めの声をいただきました。
理事からも[多少のドタバタがあって大変だったけど達成感と心地よい疲労感があり素晴らしい体験ができてよかった]と言った声が多く聞かれました。
また[岡村会長だからできた。他の人ではどうだったかな。]という意見や[今までのどんな大会よりも良かった]と幾分自画自賛気味の感想も聞かれました。
私個人としては[マイクにゴン]が記憶にも記録にも残ってしまったことが残念でなりません。
理事の一人から[これを機に埼視協を盛り立てて行きましょう]との声が上がると[オーッ]という声と拍手が起こり一層の協力を確認し合いました。
この場をお借りして埼視協会員はもとより関係団体、ボランティアなど関係者の皆さまに心よりお礼を申し上げます。ありがとうございました。

■関東ブロック大会に思い一句  熊谷 昭夫

埼視丸怒濤に向かう強者がスクラム組んで乗り切る覚悟
関ブロは人の力の積み重ね声の出しあい国にとどかん
春なれど寒さ厳しい日々続きやがては来よう桜咲く日も

■平成29年度定期総会日程のお知らせ  岡村 淳子

詳細に付いては年度明けに通知させていただきますが、会員様に是非、予定に組み入れて置いていただけますよう日程のみ報告させていただきます。
日時:6月4日(日)10時~正午まで
場所:熊谷氏中央公民館

■平成29年度芸能大会のお知らせ  柿沢 昌江

寒暖の差が、激しかった冬も終わり、花や草木の芽吹く春となりました。今日この頃ではございますが、会員の皆様にはお代わりございませんでしょうか。
例年どおり芸能大会を行いたいと思います。
会員の皆様を始め、会員以外でも県内の視覚障害者の方にお声がけいただき一人でも多くの参加をお願い申し上げます。
日時は6月4日(日)午前中が総会で午後から芸能大会となります。
詳細につきましては追って連絡させていただきますので支部長様、理事の皆さんには是非お声がけのほど宜しくお願い致します。

■ブレイルメモ点字講習・視覚障害者スキルアップ学習会  石川 晶夫

昨年中のブレイルメモ講習会に続き、今年度よりブレイルメモに拘ることなく、点字・pc・プレクストーク・その他視覚障害者が必要とするツールについて、県内の視覚障害者と共に勉強できたらと考え毎月第三火曜日に事務所2階会議室を利用して午前10時~15時30分まで、KGSスタッフが常駐していただけることになりました。
また、相談会ということで訪問いただける方には前もって石川までご連絡いただきたいと願います。
訪問時間は第三火曜日10時~15時30分の間でしたら自由に訪問ください。
この事業は皆様のご意見を伺いながら広げて行きたいと考えててます。一年を通し希望により専門家を講師に迎えることも考えてますので是非、ご意見を寄せてください。
連絡先:090-3090-5181「担当 石川」

■メーリングリストをご活用ください  石川 晶夫

埼視協通信でも情報など、お知らせさせていただきますが、奇数月の発行なので情報が遅れることもままあります。
ML・埼視協通信は会員さんだけの情報手段です。
MLを利用していただき、有意義な情報も投稿いただけましたらと考えておりますので、積極的に投稿お願いいたします。
会員の皆様の中にメーリングリストに参加希望の方がおりましたら是非、石川までご連絡ください。
MLアドレス:saishikyo-ml@saishikyo.com
上記のアドレスへの投稿はMLリストに参加者会員様の登録が済んでからの投稿アドレスなので、参加希望の方は「ishikawa@saishikyo.com」まで参加アドレスをお知らせくださいませ。
連絡いただけましたら速やかに登録させていただきますので宜しくお願い致します。
PS すでにML会員として携帯アドレスを登録しておられる方にお願いがございます。
もしメールが届いておられない方は、お手数ですが契約会社に行かれた時にドメイン「@saishikyo.com」からの受信が出来るように設定していただけますよう宜しくお願い致します。

■お知らせ

(詳しくは、埼視協事務所、又は支部長さんまでお問い合わせください)

1.会報やご住所の変更についてのお願い

埼視協事務局では会員の皆様へのご連絡方法の整備を行っています。
埼視協通信を、点字・墨字・メール・デイジー等に変更をご希望の方は、協会事務所か各支部の支部長さんまで連絡ください。
メールをご希望の方は、メールアドレスも同時に連絡ください。
また、ご連絡先のお名前やご住所などに変更がありましたら、同様に協会事務所か支部長さんまでご連絡をお願い致します。

2.埼視協通信原稿募集しております

URL: http://saishikyo.com/
埼視協通信に記事掲載の要望等がございましたら、偶数月の末日までに記事を埼視協通信担当・石川まで、メールまたは電話で連絡いただけますようお願い申し上げます。
「発行は奇数月です」
埼視協通信とは別にHPへ載せたい写真や記事がありましたら連絡ください。
音声ユーザー、弱視の方に解りやすいようシンプルなHPではありますが、写真などはクリックしていただけますと拡大するような細工もしてあります。
連絡先: e-mail:akio-c@agate.plala.or.jp
携帯電話:090-3090-5181

3.表彰に関するお知らせ

平成26年12月17日(水)に開催された理事会において平成27年度より会長賞・功労賞(仮称)等の選考委員を本部役員が兼務することとなりました。
平成28年度も引き続き、会員の中に75歳以上で在籍年数が20年以上になられる方、若しくは、福祉活動等で本会以外で表彰を受けている方がいらっしゃいましたら、所属支部長さんを通して事務所までご連絡ください。
支部長さんには、ご多忙のところ大変申し訳ございませんが、よろしくお願いします。

☆随時受付けをしています・・・☆

●歩行訓練
訓練士が希望者の訓練したい場所へ出向いて指導します。
「こちらも会員・非会員にかかわらず、お問い合わせください」