埼視協通信 No.75(2024年11月発行)

2024年11月10日 埼視協会報

■会長の想い   田口 茂

 今年のカレンダーも残り少なくなりました。「早めに大掃除をするか!」と思いつつも身体は「掃除しなくも正月はくるしなぁ。暖かくなってからでいいや」と怠ける気持ちに軍配が上がり結局一年が過ぎてしまいました。今年も何もしないで正月を迎えるでしょう。
 最近、気がかりなニュースがあります。それはホワイト案件に応募した者たちによる強盗事件です。今年の新語流行語大賞にノミネートされた「ホワイト案件」。実行犯は逮捕されても「指示役」と言われる犯人の絞り込みはまだ時間がかかりそうです。年末は犯罪が多くなる時期と言われています。どうぞご用心を!
 さて、11月4日には盛況のうちに第13回福祉大会を開催することができました。ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。
 午前の研修会では、1月1日に発生した能登半島地震の被災地で支援活動にあたられた歩行訓練士の中村氏、眼科医の蒔田氏に活動報告をしていただきました。
 地震による道路状況の悪化、簡易トイレの問題、1.5次避難所への移送、名簿の提出がないままの視覚障害者の安否確認など限られた時間で且つ多岐にわたる活動をされてきたようです。伝えきれないご苦労があった事と思います。
 特に安否確認では名簿の公開を得られなかったことを悔やんでおられました。これを受け埼視協は、安否を確認しなければならないような災害が発生した場合、日本盲人福祉委員会へ名簿を提出することとしました。個人情報云々との意見があるかもしれませんが「誰かが私を探している」と思うことで光明が見えてくるのではないでしょうか。
 「災害時要支援登録」「障害者手帳」を公開することで
より広く名簿による安否確認が可能になります。どちらも各市町村が所管しており、当事者が役所窓口で「災害が発生したときは名簿を公開してください」と要望することで各自治体の動きがスムーズになるとも訴えておられました。是非このような活動を行っていただくことをお願いします。
 午後の講演会では映画「共鳴する魂 塙保己一伝」を上映、プロデューサーの江森氏と映画製作のキッカケや保己一の人物像などを話し合いました。保己一の偉業を見直すことができた講演会でした。
 皆さんは、「晦日払い(みそかっぱらい)」という風習をご存知ですか。幣束(へいそく)で神棚から居間、トイレ、ふろ場、台所まで出入り口から今年の厄を払う行事です。今までおざなりにやっていましたが、原稿を書くにあたり検索したらしっかりとした順番があることを知りました。大掃除はしないけど今年は気合を入れてお払いし新しい年神様を迎えたいと思っています。(身体が言うことをきくかなぁ)

■第23回全国障害者スポーツ大会(SAGA2024)結果報告   STT担当 大井田弘子

 10月26日(土)~28日(月)、「新しい大会へ。すべての人に、スポーツのチカラを」をメインメッセージに掲げ、佐賀県で全国障害者スポーツ大会が開催されました
その結果と感想が寄せられましたので紹介いたします。

◇全国障害者スポーツ大会 SAGA2024に参加して   個人会員 丸山恵美子
10月24日出発、25日公式練習、26日、27日開会式後試合、28日閉会式、29日羽田着。
5泊6日の行程でした。
卓球チーム和気藹々(わきあいあい)、皆さんに助けられ、金メダルもとれ、無事に戻ってこられました。
これからも体力の続く限りSTTを楽しみたいと思います。 
◇涙の出場辞退!   川口支部 大井田弘子
金メダルを目指して練習に励んでまいりましたが、出発前に足を痛めてしまい、佐賀へ行くことは叶いませんでした。正に苦渋の決断でした。何と言っても自分の体が大事。またチャレンジします!

■坂戸よさこい祭り   赤星昌子

 先月、坂戸よさこい祭りに行ってきました。
今回、初めて行った理由の一つとしてオープニングセレモニーの前座として息子たちのバンドのチームが演奏することになり見に行きました。メンバーはボーカル、ドラム、シンセサイザー、ギター、ベース(息子)の5人で
① 坂戸市民音頭
② 坂戸に咲かそう
③ 坂戸よさこい正調(せいちょう)の三曲を演奏しました。
それが和の感じが出てとてもすばらしい演奏でした。
それと、よさこいを踊るチームが50団体、参加チームの中には高知県からの出場もあり、皆さんそれぞれ特徴があり楽しく見させていただきました。
もちろんキッチンカーなど屋台もたくさん出ていました。
是非来年は皆さんも坂戸に行って、よさこいの熱気を感じてください。

■福祉大会を終えて   大会実行委員長 大井田弘子

 さわやかな秋晴れの下、第13回福祉大会が11月4日(月・振替休日)に障害者交流センターで開催されました。
第一部の研修会では、1月1日に発生した能登半島地震で被災地に駆けつけ活動された、埼玉医科大学准教授 蒔田氏と歩行訓練士 中村氏に「~能登半島地震から学ぶこと~」と言うテーマで被災地の状況、活動内容などについてご講演いただきました。改めて日頃からの備えや避難行動要支援者登録の必要性を痛感しました。
また、第二部の講習会では、映画「共鳴する魂 塙保己一伝」を素材に埼玉の偉人 塙保己一の功績を探りました。
最後に宣言案と決議案が採択され、無事大会を終了することができました。ご参加いただいた会員の皆さま、朝早くからお手伝いいただきました、わかゆりSTTの皆さま、ご協力ありがとうございました。この場をお借りして感謝申し上げます。

■文芸コーナー

《川柳・俳句》
上尾市  岡田 清
・散骨は 泳げないから 山にして   
・羅針盤 変えても狂う 日本丸   
・見栄を張る 衣を脱いで 楽になる   
・総選挙 キックバックが 首を絞め   
・生かされて いると想えば 耐えられる   

行田支部  大庭 昭
・大文字 五山送り火 宿で見る 冷えたビール 暑さ忘れる
・日が暮れて 軒下で鳴くコオロギの 澄んだ音色に 夏は去り行く
行田支部  橋本 一夫
・あいナビで 知識集めて 自慢顔

《短歌》
朝霞市 高細 美代子
・かきぞめは 幼き頃の宝物 今もいきづく 筆払いなり
・甲子園 戦う戦場 球児たち 流れる汗は 涙の真珠

川口市部   大井田 弘子
・見えねども さわればわかる 渋沢さん  そばに置きたいのに すぐいなくなる
・新米の アイメイトと歩き出す ハーネスごしに 心通わせ
・夫婦旅  一緒に詣でた  諏訪大社  記念に求めし 鈴の音響く

■「でるでるくらぶ」ジョギングウオーキング事業

 日頃より各事業へのご理解ご協力誠にありがとうございます。
夏が過ぎ、秋の気配を感じる時は少なく、朝晩の寒さは初冬の寒ささえ思える今日この頃、皆様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。
 第1・第3のでるでるくらぶも9月から再開いたしました。気分転換ができ元気にお過ごしできるよう、各担当者、計画しております。
つきましては、友人・知人お誘いあわせの上、多くの皆様のご参加をお待ちしております。
 なお、開催日時や詳しい内容につきましては、埼視協ホームページ(行事案内)のコーナーと、メーリングリスト(ML)でお知らせいたします。
☆問い合わせ、連絡先はこちらまで!
第1火曜日担当: 中谷美智明   
携帯電話番号:090-2919-4347
メールアドレス:78oyazi@gmail.com
第3日曜日担当: 渡辺 清・小林 子瑞(こづえ)
渡辺 携帯電話番号:090-1434-8239
事務所電話番号:048-522-2222 
         小林 子瑞(こづえ)迄 
メールアドレス:contact@saishikyo.com

■「あいナビ談話室」

 会員の皆様、日頃、当会事業にご協力ご理解いただき感謝申し上げます。
 今まで参加いただけました会員様は引き続き、また参加されたことのない会員様も参加いただけますようお願い申し上げます。
 第3火曜日の午前9時~正午まで、ティアラ4階熊谷男女参画センター(ハートピア)で談話室を開放しております。
 会場の変更があるときは埼視協MLでお知らせさせていただきます。ML会員様以外の方もお誘いいただけましたら幸いです。9時から正午までにご来所ください。
パソコン、ブレイルメモ、スマホなどの便利な使い方や困った時のできる限りのお手伝い、視覚障害のための困りごとの相談など、参加者がお互いに情報や体験をもとに解決策を考えます。
☆11月19日(火)はハートピアの都合で利用できないため、熊谷市文化会館(図書館のとなり)で9時~正午までおこないます。
☆12月17日(火)はハートピアで9時~正午までおこないます。
☆2025年1月21日(火)はハートピアで9時~正午までおこないます。
会場の変更ばかりで容赦ください。
☆原則、第3火曜日9時~正午は変わりませんが会場変更はMLでお知らせさせていただきますのでML会員様以外の方にお伝えいただけますよう宜しくお願い申し上げます。
 担当 石川晶夫
 携帯 090-3090-5181
 メールアドレス akio-c@agate.plala.or.jp

■会員参画推進事業   田口 茂

 会員または各支部で企画した事業を埼視協が応援します。
 本部で企画した事業に参加するだけでなく、「こんなことをやりたい」という企画を出してください。「みんなで考え みんなが参加」 埼視協事業を活性化しましょう!
事業の流れ
①会員個人または支部から大まかな企画を事務所へ連絡してください。
②企画書を提出してもらいます。記載内容は立案者と相談しながら記入します。
③11月末までに提出された企画書は1月の理事会で審査し実行の可否を決めます。
*流れ:11月末までに提出→1月理事会で審査→4月以降の実施
④実施が決まったら当会より30,000円補助します。参加者を募ってください。本部も実施にむけてお手伝いします。
この事業の流れは上記のようになりますが、当分の間は進捗状況などを考慮し、流動的に運用していきます。

■事務所からのお知らせ

①継続して20年以上在籍している会員の方を表彰します。
毎年、対象となる会員を10名程度表彰します。
支部長の皆さまにはお手数ですが所属会員の生年月日、入会年月を事務所へ報告していただけるようお願いします。
②福祉授業・マッサージ奉仕実施報告書の提出について
 視覚障害者の啓蒙啓発事業の一環として、学校等へ講師派遣をした支部や福祉関係の行事、老人ホームなどでマッサージ奉仕をした支部はありませんか。
 このような活動を実施した支部には、赤い羽根共同募金会助成により活動費を補助します。
実施報告書に実施先から署名と捺印をいただき、年度末に事務所へ提出してください。実施報告書は事務所に用意してあります。
③住所、お名前、アドレスに変更がありましたら事務所への連絡をお願いします。

■会員募集

お知り合いで一緒に活動していただける県内在住の視覚障害者をお誘いください。一緒に活動していきましょう!

■埼視協通信原稿募集

 この通信は奇数月に発行しています。支部活動、行事に参加した感想、身の回りの出来事、文芸コーナーなど皆さまからの原稿を募集します。
随時募集していますが、奇数月の5日までに寄せられた原稿をその月の通信に掲載します。原稿はメール送信、または掲載したい内容を石川に伝えていただければ石川が原稿をおこします。気軽に投稿してください。
★原稿投稿先
 石川晶夫 メール akio-c@agate.plala.or.jp
      携帯 090-3090-5181
*埼視協通信は、点字、墨字、デイジー、メールで皆さまにお届けしています。現在の読み方の変更を希望される方は事務所へ連絡してください。

■歩行訓練

 訓練希望者の希望する場所(埼玉県内)で、単独歩行できるよう訓練を行います。
歩行訓練士は、中村 透氏(元日本盲導犬協会訓練部長)が担当します。
・対象者:県内在住の視覚障害者が対象です。
・訓練地:埼玉県内を基本とします。県外に出る場合も出発地は県内とします。
・訓練時間:基本的に1回の訓練時間は90分で5回です。
(状況により1回の訓練時間を30分単位で延長することもあります。この場合、450分を上限とします)
 その他、訓練実施にあたっては多少の条件がありますのでお気軽にご相談ください。
*予算額に達した時点で年度内訓練は終了とさせていただきます。