埼視協通信 No.45(2019年11月発行)

2019年11月6日 埼視協会報

■会長の想い  田口 茂

 今年のカレンダーも残り少なくなりました。毎年この時期になると一年の速さを痛感するのが常となりました。
 去る11月3日の福祉大会にご参加いただいた皆さまありがとうございました。新井淑則先生の講演、研修会での鈴木会長と神奈川県視協事務局長の福喜多さんの分かりやすいアドバイスに皆さん有意義な一日を過ごしていただいたと自負しています。
 今回、企画していただいた実行委員の皆さまをはじめ、ご協力いただいた関係者の皆さまありがとうございました。
 さて、10月は豪雨、強風により各地で多くの方が被災されました。視覚障害者も被災された方が多くおられるようです。被災された皆様には心よりお見舞い申し上げます。
 埼視協会員に被災されたとの情報はありませんが皆さんの地元ではいかがだったでしょうか。
 今回は偶然災害から免れましたが次はどうなるか不安です。今回の豪雨、強風で様々な課題が浮き彫りになりました。避難するか否か。避難所への移動手段。避難所開設のタイミング、避難所の収容人数など検証し今後に活かしていかなければならないでしょう。会員の皆さまには地域での防災を話し合っていただきたいと願っています。
 当会でも行政への働きかけを行っていきます。また、時期は未定ですが防災ワークショップを予定していますので参考にしてください。
 なお、11月末まで災害義援金を受け付けています。事務所に募金箱を用意していますので事務所へ訪れた際にはご協力をお願いします。
 年末が近づくと慌ただしい日々が続くと思います。まったりとした時間を過ごすことも大切です。気持ちに余裕をもってお過ごしください。(おまえは、まったりが過ぎるんだよ!もっと気合を入れろ! ・・・田口、叱られました)

■日帰り研修会に参加して   行田支部  田島 あづさ

 9月25日水曜日に桶川から一台熊谷から一台の二台のばすで、昭和記念公園に研修旅行に行って来ました。晴れ男晴れ女の力で晴天に恵まれました。公園の立川口に着き、自由散策となりました。園内を周遊しているバスに乗り一周される方、健脚を生かして、ウォーキングで散策される方、入り口からあまり動かず宴会を楽しまれる方、それぞれが自分なりにたのしまれたのではないでしょうか。
 私はヘルパーさんと一緒にバスに乗り、日本庭園で下車して、まだ青葉のモミジや黄色彼岸花などを見学し盆栽の展示場所では、触らせてもらい、鉢の大きさや木の枝ぶりを感じる事が出来ました。そこから立川口に戻りながら、昼食にカレーライスとソフトクリームをいただき、集合場所までの活力をつけ、ひたすらに歩き途中のイチョウ並木では、銀杏が無数に落ちていて、踏まれた銀杏からは独特な匂いがしており、踏まないように気をつけて歩き立川口まで戻りました。
 まだ時間があったので、昭和天皇の資料館を見学し旅行は終了で、またそれぞれのバスに乗り帰りはカラオケを楽しみながら帰途に着きました。昭和記念公園は広大な公園です。もう少し方向を示す標識などがあればスムーズに動けるように思います、所々で、ヘルパーさん達が進路を相談してたので。
 参加された皆さんお疲れ様でした。

■第8回福祉大会に参加して   加須支部  大木 浩

 第8回福祉大会が11月3日(日)に障害者交流センターで開催されました。
 まず式典があり、朗読ボランティアの皆様には感謝状を、そして埼視協の75歳以上の皆様と私は表彰状を頂きました。今回表彰状を頂くにあたり、今まで支えてくださった皆様に改めて感謝申し上げます。
 第1部は新井淑則先生による「全盲教師が挑む新たな戦い」の講演があり、その概要は晴眼者として教師に赴任した先生が、その後網膜剥離で教職を追われてから再度晴眼者の学校に赴任するまでの経歴と現在の教育現場の様子を話され、最後に源氏の那須与一が馬に乗り砂浜から平家の船の的を弓で射抜く名場面を琵琶の引き語りで披露してくださいました。
私が感銘を受けたのは、両目を失明して盲学校に復職した後、前例のない視覚障害者を採用して社会に批判されるのを恐れ、話も聞いてくれない教育委員会を相手に自ら9年間も粘り強く交渉し続け、更に議員を説得して知事を動かし、視覚障害者が晴眼者の学校の教師になるという考えられないことを実現させたことです。更に実現させた後も視覚障害者にしかできない教育を10年間も実践し続け、応援してくれた人達の期待に応えていることです。
 第2部は日常生活のQ&Aをテーマとした研修会で、会員の皆さんから日常生活で困ったことやトラブルの実例を紹介して頂き、その解決法や対処法を関東ブロック協議会会長の鈴木さんとガイドの福喜多さんに解説して頂くという形で行われました。
質問の多かったものは同行援護中、あるいは家の中での体調不良による救急車に関するもの、同行援護の利用時間に関するもの、病院の同意書及び銀行や旅行会社等の書類の代筆に関するもの、65歳以上の支援制度(障害者支援から高齢者支援に移行)に関するもの等で、1時間半にわたりすべての質問に鈴木さんは障害者の立場からの対処法を、福喜多さんは業者(ガイド)の立場での対処法を法律や官僚の会議録及び自治体や業者のルール等を紹介しながら、こと細かに納得のいく説明をしてくださいました。お陰様でこれから私にも起こるであろう困り事やトラブルを未然に防ぐことが出来、更に問題を改善する方法が分かり、とても参考になりました。
 最後に、今回の福祉大会に携わってくれたすべての皆様、そして参加して盛り上げてくれた会員の皆様のおかげで私や同行したガイドさんまでもが日常生活をする上で参考になることが多く、とても有意義な1日とすることが出来ました。有難うございました。

■福祉大会実行委員を終えて  桶川支部  佐藤 静子

3月から10月まで度重なる話し合い。真夏の暑い日、熊谷の事務所へ、また雨の中川口の ふれあい館まで行き打ち合わせを行いました。
多くの方々が参加していただけるか心配しながら、当日を迎えました。
 新井先生の講演、琵琶の弾き語り、中学校の教師、サッカー部の顧問として活躍。
突然網膜剥離右目を失明1年後!!左目までもその後、引きこもりになったと語っておりましたが、リハビリに行き自分だけではなく、同じような仲間がいて元気をもらい立ち直ることができたと話されていました。
中途失明になってつらさ苦しさみな同じ、それを乗り越え皆様も現在に至るのでは!!
 午後の部では日常生活QアンドA
多くの方から質問がだされ、アドバイザーの日視連関東ブロック鈴木会長と同行された 福喜多さんと共にわかりやすく、笑いを交えながら解答してくださいました。
 皆様の参考までに同行援護に関して平成23年6月30日に 主管課長会議において利用者の希望時間を支給すると明記されている。
利用者および、ガイドが同行中に体調をくずした時など事業所への連絡が大事であると話されてました。
 実りある一日に感謝し、福祉大会をおえてホッといたしました。

■関東ブロック川崎大会のご案内  田口 茂

関東ブロック協議会 川崎大会が以下の要領で開催されます。
多くの方々の参加をお願いします。
参加申込は、できるだけ11月末日までにお願いします。
参加費(1,500円)、昼食代(1,500円は当会が負担します。(ただし付添いの方の昼
食代はご負担ください。)
また、会員の方には交通費補助として1,000円をお支払いします。
*参加希望者は次の事項を事務所へ連絡してください。
付添いの有・無
*ガイドさんが決まっている方はガイドさんのお名前、決まっていない方は付添いの有無をお知らせください。決まりましたら連絡をお願いします。
資料 →墨字・点字
   参加する分科会
 第1分科会 生活、第2分科会 バリア
第3分科会 職業、第4分科会 青年
第5分科会 女性
2月23日付添いの方の昼食(1,500円)を望する・希望しない
懇親会(7,000円、付添いも同額)に参加・不参加
宿泊(10,000円・付添いも同額)を希望する方はシングル・ツイン、喫煙・禁煙
盲導犬の有・無
事務所 電話(048)522-2222
メール:contact@saishikyo.com
   以下は実施要領です。ご確認ください。
関東ブロック協議会 川崎大会
会期:2020年2月23日(祝)~24日(月)
会場:かながわサイエンスパーク(KSP)
川崎市高津区坂戸3-2-1
電話:044-819-2211
最寄駅
東急田園都市線・大井町線 溝の口駅
JR南武線 武蔵溝ノ口駅
徒歩約15分 溝ノ口駅からシャトルバスあり。
   スケジュール
   第1日 2月23日(祝)
11:30~ 受付
(昼食 11:30~12:30)
13:00 第一部 開会式典
13:40~14:30 第二部 講演
講師: 竹下 義樹 (日本視覚障害者団体連合会長)
14:50~17:00 第三部 分科会
●第1分科会 (生活) 
助言者 : 鈴木 孝幸 (関東ブロック協議会ブロック長)
●第2分科会(バリアフリー)
助言者 : 野口  豊 (日視連 副会長)
●第3分科会(職業)
助言者 : 藤井 亮輔 (筑波技術大学教授)
工藤 正一 (日視連総合相談室長)
●第4分科会(青年) テーマ 「コミュニケーション」
助言者 : 大胡田 誠(日視連青年協議会相談役)
●第5分科会(女性) テーマ 「代筆・代読について」
助言者 : 厚生労働省担当官(予定)
18:30~20:30 懇親会
   第2日 2月24日(月) 
朝食 (7:00~8:30)
8:30~ 受付
9:00~11:30 全体会議
(1) 分科会報告
(2) 関東ブロック協議会報告
鈴木 孝幸 (関東ブロック協議会ブロック長)
(3) 大会決議
(4) 次期開催団体代表挨拶
(5) 閉会のことば

■「でるでるくらぶ」ジョギングウォーキング  熊谷 昭夫

 このクラブは家から出て外の空気を感じながら、ウォーキングをすることが、目的です。第3日曜日に行ってます。場所は、その都度変わります。前の月に目的地をきめさせていただきMLへお知らせさせていただきますが、ML会員以外の埼視協会員様へお伝えいただけますようお願いします。
 また、埼視協会員以外の方もお誘いいただき参加お願いいたします
 お問い合わせは熊谷昭夫まで
携帯電話 090-4820-2754

■日常生活用具勉強会  石川 晶夫

毎月第3火曜日の10時~15時まで会員様と県内在住の視覚障害者の皆様と交流が持てる場として開催している事業です。
会員様、もちろん会員以外の皆様も10時~15時までの間に埼視協事務所2階会議室へ、ご自由に訪ねてみてください。
ご意見や、ご要望がありましたら是非お聞かせください。
 本事業は通年の継続事業とさせていただきます。
第3火曜日に事務所へご訪問ください。
変更等ありましたらMLや埼視協通信でお知らせさせていただきます。
ps.大変申し訳ございませんが、11月と12月は籠宮先生は都合で不在となりますので宜しくお願い申し上げます。
 連絡先電話:090-3090-5181
 メールアドレス:akio-c@agate.plala.or.jp

■メーリングリストをご活用ください  石川 晶夫

ML・埼視協通信は会員様だけの情報手段です。
MLを利用していただき、有意義な情報を投稿して頂ければと 考えております。積極的に投稿をお願いいたします。
メーリングリスト参加希望の方は、akio-c@agate.plala.or.jp
まで、アドレスをお知らせ下さい。
☆ML会員様へメールが届いてない方が居られると思われます。
お気づきの方は石川までご連絡ください。
 また、ML会員様以外の方にも配信内容をお伝えいただけましたら
幸いです。
ML投稿アドレスはsaishikyo-ml@saishikyo.comです。

■お願い

1.埼視協通信を墨字・メール・デイジー等に変更される方は、埼視協事務所までご連絡ください。
またメールをご希望の方は、メールアドレスをご連絡ください。
お名前やご住所などに変更がありましたら、埼視協事務所までご連絡ください。
2.埼視協通信の原稿募集をしております
埼視協通信に記事掲載の要望等がございましたら、偶数月の末日までに記事を埼視協通信担当・石川まで、メールまたは 電話でご連絡いただけますようお願い申し上げます。
3.表彰について
今年度も引き続き、会員の中に75歳以上で在籍年数が20年以上になられる方、若しくは、福祉活動等で、本会以外で表彰を受けている方がいらっしゃいましたら、埼視協事務所までご連絡ください。

☆随時受付けをしています・・・☆

●歩行訓練
訓練士が希望者の訓練したい場所へ出向いて歩行指導をします。会員・非会員問わず県内在住の視覚障害者の方が対象となります。お問い合わせください。